人生ってよく長い一本道であらわされる。
僕の道は都会。都会の裏路地。
時間はずっと夜。
至るところから、色とりどりの光が差してくる。
まぶしくらいに。
周りは、騒がしい。
だけど僕は、ずっと一人。
近くを通りかかった人には、
顔がなかった。
僕みたいな駄目な子は足に枷をつけてそこを歩いている。
僕の枷には、
棘だらけの大きな重りがついている。
それは、僕が歩みを進めるたびに足にあたって、
血が流れる。
道を塞ぐ大きな岩が現れた。
皆はひょいとこえてしまうような高さだけれど、
僕には、とても高く見えた。
皆の道は、どんな道なのかな。
皆の足には、何がついているのかな。それとも何もついてないかな。
皆の道には、どんなものがあるのかな。
よかったら、教えてね。