ふつうの人になりたかった。
欲を言えばふつう以上になりたかった。
朝起きて仕事いって当然みたくテキパキこなして人望も信頼も得て、
なりたいだけならいくらでも言えるもんね。
仕事は毎日定時であがり。そのあと趣味の時間をきっちり作る。おいしいご飯食べに行って、友達なんかともいっぱい遊んだりして、寝室の天井見ながら今日も楽しかったと心の底から思いながら眠りにつく。
完璧超人みたいっておもう、けど、そういう人が実在してるから、自分もそうなりたいなんて烏滸がましいけど考えちゃうよ。
せめて、怒鳴ったりお金せびったり暴力ふるう親がいなくて、借金がなくて、毎日取り立ての電話がこなくて、腕切らなくても生きていけたらいいなあ。
もし物覚えがよかったら、職場でミスして土下座させられることはないのかな。仕事道具捨てられることもないのかな。
もし美人だったら、話しかけただけ嫌な顔されないのかな。面と向かって醜さを指摘されることもないのかな。
もしもの話ばかりしてないで、今の自分を良くすれば生きやすくなるのに。
高望みしすぎだよなぁ、
楽しく生きたいとか思ってしまう傲慢さがいやだ。
いま生かしてもらってることをありがたいと思わなきゃなのに。
「何回ころそうと思ったか」って親も言ってた、そうだよねこんなやつ生まれてくると思わないよね。
まわりの人全員に嫌な思いをさせることしかできない。それなのにいなくなる勇気がなくて楽しく生きたいとか言ってる。みっともない、どこまでも恥知らずで醜くて人の気も理解できない自己中心的な人間。はやく楽になりたいのにね。あーあ。