気持ち悪い。
私の事腫れ物扱いしてくる周りの奴らも、そうやってわかってながら自傷行為やめられない自分も。
結局自分ではさ、居場所なんてどこにも作れないんだよ。
学校では周りはみんな私よりずっとできる人達で、それに劣等感を抱くことしか私には出来なくて。
家でだって私を見て理解してくれる人なんているわけなくて。
ずっと、ずっとそう思っていて。
これからも確実に変わらない日々を送るんだと分かっていて。
なのに君は、生き地獄みたいな世界をいとも簡単に色付けてしまう。
学校の帰り際、10秒にも満たない1日1度の挨拶は、いつも私に対して腫れ物とかぼっちとかそんな感情なんてなくて。
君が窓から下を覗いてるのが私に話しかけるためだったらな、なんて考えてしまう。
私が抱く感情が恋かと言われれば、確実にありえない。
だけど君が私に挨拶をし続けてくれる限り、私は『学校』という深い水槽の中で、ほんの少しだけ楽に息ができる気がするんだ。
今度は君が私にしてくれるみたいに、名前を呼んでみても許してもらえるかな?
「またね」って、声に出して言っても良いかな?