10代の頃、夢を見た世界があった
その世界を外側から眺める人間ではなくその世界を作る人間になりたかった。
結局その夢は叶わなかった
いや、叶わなかったと言う資格すらない
努力を惜しんだのだから
それでもチャンスは確実にあった
そのチャンスすら保留した、その世界に飛び込む勇気が無かったから。
それから何年も経った
夢だったものはただのコンプレックスとなり
今では「もう人並みの幸せすら望めないが今は死ぬ訳には行かないから生きていくしかない」
そんな所まで来てしまった
それでも夢は叶わなかったけど生きていればどこかで些細な幸せもあるかもしれない
そんな思いで生きてきた
そんな中これから先の人生と向き合う機会があった
やはり諦めきれなかった
夢見たものとは違っていても別の形で携わる事は出来るかも知れない
あの時は挑戦すらせず諦めて後悔したが今度は失敗してもいいから挑戦しよう
そんな思いが希望となって気持ちも一時は前向きになった。
でもまぁ現実は甘くない
それもそうだ、努力を惜しみ無駄に時間だけを浪費して何も積み上げて来なかった人間が
この期に及んでまだ夢がどうこうなんて考えが甘すぎる
なりふり構わず飛び込めるチャンスがどれだけ貴重だったか今更になって気付かされた
結局、何者にもなれなかった。
夢は叶わなかったけど生きていればこの先どこかで些細な幸せがあるかもしれない
そんな思いも馬鹿な思い付きのせいで消え去ってしまった。
これから先ただ生きていくだけな人生に絶望しかない
生きてたくは無いが死ぬ訳にはいかない、せめて母は悲しませたくないなと思うから
自業自得なのはわかってる
でも悔しいし悲しいし後悔しかない。