小さい頃から笑えない子だった。というか笑い方が分からなかった。
覚えているのはピアノの先生に母が笑えない子ですみませんって謝っていてピアノの先生が何言ってるんですか、彼女今笑ってますよって答えているところ。
確かにその時自分の認識では笑っていた。でも多くの時間一緒にいるはずの母には分からずピアノの先生が分かってくれたことが残念だった。私に興味が無いから分からないんだろうなと、きっと優秀じゃないから愛してくれないのかなと思ってしまった。
プリクラを撮るようになって笑っているように顔の筋肉を動かす方法は覚えたけど、プリクラみたいに見ながらじゃないと笑えない。
笑えないのはきっと楽しい事が極端に少なかったからなんだろうな。幼稚園でいじめられた時幼稚園に行きたくない理由をまともに聞いてくれなくて親に分かってもらうこと話すことを諦めた。家でも幼稚園や学校でも心を閉ざす事で何とかやり過ごしてきたからきっと笑い方が分からないんだろうな。今でも海外ドラマ見たりコミック読んで笑うことはあってもプライベートな出来事で笑うことはない。