わたしは、多分、頑張るということがすごく苦手だ。ミニバスをやっていた頃に、「頑張っているフリはいらない、結果をだせ(ニュアンス)」と叱られて傷いたことがある

揺れる小瓶。

わたしは、多分、頑張るということがすごく苦手だ。



ミニバスをやっていた頃に、「頑張っているフリはいらない、結果をだせ(ニュアンス)」と叱られて傷いたことがあるけれど、胸に残って今でもはっきり覚えているのはそれが図星である証拠だと思う。
愛の鞭だったのだとここ数年でようやく素直に受け止められるようになった。

から回ることを続けていたら報われると思い続けていたかった。



休学して半年以上が経った。
身体と精神が安定してきて、家庭教師4件週3塾講師の忙しいバイト生活を送っている。

充実は、している。


ただ、勉強だけが遅遅未不進。
時間的余裕ができて、精神的余裕も少しずつ戻ってきて、あらためて自分が自分にブレーキをかけ続けてきたことに気づく。



私は、本当は勉強がよくできない。
「たまたま(当時もしくは現在の主観)」いい成績を取っただけ。
優等生の顔をしてあたしは平気で嘘をついている。


というのが、かつての私のひとりよがりな悩み事だった。
私は本当はできないのだと自分で勝手にブレーキをかけて体調やら気分やらを理由に勉強「できない」ことにしてきた。多分。

頑張ることにはエネルギーがいる。
嘘をつくことにもエネルギーがいる。
疲れた、休みたい。

そう思っていた。多分。



けれど、私はそこから脱却しなきゃいけない。
しなきゃいけない、が半分。
してみたい、も半分。

リミッターを外す勇気をちらつかせたり、引っ込めたり。

身体も心も、人間は変化することを恐れる。
春のマインドフルネスワーク期間も私にとっては地獄だった。
好転したけど、多分。少なくとも現時点では。


今日は勉強できたから偉い！と、勉強できなかったから私はだめだめだ、を繰り返す毎日。

罪悪感は癖になる。
できなかった、はしんどい。
どこかでそのぬるりとした感触に安心している私も、いる。

私は同時に複数こなせないんだから、今はバイト頑張ってるんだし、勉強は大学戻ってから頑張ればいいじゃないか。
ほら、また自分で線を引いている。不器用は事実だけど、別ベクトルの努力を両立させることができない融通のきかなさじゃないぞ、私。


進むことも留まることも苦しいじゃないか。


ここを乗り越えたら、私は成長できるし気持ちがとっても楽になる。多分。
わかっていても行動に移すのが難しい。
小手先の方法論じゃ誤魔化せない恐怖ってやつがあるんだ。


乗り越えた先の自分の方が、私にとって馴染んでくれる。多分、絶対。
今の生ぬるい気持ち悪い心地良さを捨ててまでしなきゃいけないこと？


大学に戻るまでに、答えと、ある程度の結果を出さなきゃいけない。
これはノルマではなくタイミングに関する直感。


誰かに認めてもらうために生きてきた。
今、その誰かはいなくなった。
私は私のために生きるしかない。

選択を、しよう。

私は何を価値の中心に据えて掲げて歩けばいいのだろう。
私は、何が好きで何になりたくて何がしたいのか。



バイトに明け暮れていたら、文化祭の時期を過ぎていた。こんなに簡単に忘れてしまうのだと、拍子抜けして馬鹿馬鹿しくなった。
それでも、私がかつてもがいた事実は変わらない。忘れられたら楽だけど、忘れたくないとも思う。

霜降。
うかうかしていたら冬が来る。
また、たたかいの季節。



素敵な方へ転がると、信じている。
少なくとも今この瞬間は。