私は小学生の頃、外でスカートを履くことを禁止されていました。スカートに限らず、ショーパンなどの丈の短いボトムスはだめ、首元が空いている服はだめ(かがんだときに胸が見えてしまうかもしれないため)、そういう風に母親から言われていました。
他にも、放課後は決められた日に決められたところ(近くの公園や、親同士の交流がある友達の家)でしか遊べませんでした。
全ては、犯罪(特に性犯罪)に遭わないためです。
私はそのことで、よく母と喧嘩していました。
「スカートを履きたい!」
「○○ちゃん(親同士の交流がないクラスメート)の家に遊びに行きたい!」
と。
ですが、母の答えは断固としてノーでした。
中学3年生の今、世の中には思った以上に犯罪が溢れているんだと知り、私は当時の母の気持ちが分かるようになりました。
私を本当に守ろうとしてくれていたんだな、と思います。
ですが、それと同時に私の心には今もモヤモヤした気持ちがあるのです。
年中長いズボンで、着たい服を着られなかった。友達と遊べないことが多くて、浮いていた。
贅沢なのかもしれません。だけど私は、スカートを履いて外に出てみたかったし、友達と色んなところを冒険してみたかった。
悪いのは、犯罪を犯す人たちなのに。
結局は自衛するしかないという事実が悔しいんです。
なんでこっちばっかり自衛して、対策して、努力しなきゃいけないんでしょうか。
春から私は高校生になりますが、正直とても怖いです。
「女子高生」という記号に、変な意味を持たせる人は多いです。
制服を着て、電車で通学するのが怖いです。
性的に見られたくない。
もう疲れました……。
安心してスカートを履けて、安心して電車に乗れる世の中になってほしいです。