私は、マイナス思考だ。
どん底である今は、さらにマイナスまっしぐらだ。
プラスに変える事は難しい事だけど、意識していると、何気ないところからでもヒントに出会える。
今、「本泥棒」という小説を読んでいる。
主人公のリーゼルという少女にまつわるお話。
その中で、防空壕にみんなが身を潜めている場面がある。
みんな恐怖や緊張で固まっているなか、リーゼルは、物語を読む。
少しずつみんながそれに耳を傾け、物語に聞き入り、みんなの心が穏やかになっていく。
私にとって、とても分かりやすいヒントだった。
何も出来ない防空壕のなかで、どう過ごすか。
あれこれ不安になったり、状態を案じたりしていても、外が空襲なのは変わらない。
それなら、恐怖に固まったまま過ごすよりも、物語を聞き入るような、柔らかい時間にして過ごした方が遙かに良い。
リーゼルが、多くの大人の心を救ったように、過ごし方ひとつで、人の心は変わってくる。
もっと身を守れる方法があったり、戦争を防ぐ手だてがあるのなら別だが、今、防空壕にいるしかないのなら、心穏やかでいるにこしたことはない。
ささやかなことだけれど、こういうヒントに出会い、あ、なるほどな。と思うことは、無駄ではないように思う。
意識を変えるのは地道な作業だけれど、こういう小さなことを積み重ねていくのは、宝物を集めているような気持ちだ。
見つけるたびに、生きやすい方向を教えてもらえる。
何年かかるか分からないけど、こうした宝物を見つけつつ、いつかまた、楽しく人生を過ごせるようになりたい。
今日の宝物をくれた、作家のマークース・ズーサックさん、ありがとう。
ちなみに、この本もですが、映画版の「やさしい本泥棒」も、とても良かったです。
黒豚のオッサン様へ
お返事ありがとうございます。
感性ですか。自分ではよく分かりませんが、素晴らしいと言って頂けてうれしく思います。
お返事にあった、その先のこと…以降の意味合いがよく分からないのですが、もしよかったらでいいので、具体的な言葉で教えていただけますか?ちゃんと考えてみたいので。
モモは以前一度読んだことがあります。
ただ、私は何度か読まないと内容をごっそり忘れてしまうので、例に漏れず記憶が曖昧です。
また図書館に行った時に改めて読んでみようと思います。
何となくですが、道路掃除のおじいさんが印象に残っています。
淡々と自分のルールやペースに従って掃除をする様が、とても豊かで洗練された過ごし方だなと感じたような気がします。(イメージとして残っているだけなので、本の内容と違うかもしれませんが…)
黒豚のオッサン様は、いかがでしたか?