明日死ぬか、何時死ぬか。見つけた方法を実行すれば、此の世にはもう帰って来られないだろう。最近は自分を支えてくれる優しくなった母

明日死ぬか、何時死ぬか。見つけた方法を実行すれば、此の世にはもう帰って来られないだろう。最近は自分を支えてくれる優しくなった母親の世話を受ける事も無くなり、友人とゲームで盛り上がる事も、好きな他者の作品を愉悦に使う事も、明日を考える事も、好きな音楽を聞く事も、約束を守る事も、将来に悩む事も、関わった人の声を聞く事も。全て無くなるだろう。

失敗する可能性は一応有るが其れ以上の威力が振るわれると思う、正直、行ったら最後にしたい。もう帰る場所が此の世には無いと認めた上で行く、歪んだ精神は治らない。仕方が無い。

最早希望が無い。其れを抱え延々這いずって死を希む位なら、と考えた。僕は孤独な時間が多少多かった、僕は其れに対して頭を捻った、すると不思議な家族が自分の傍に居てくれるじゃないか。此れで僕は大丈夫だと強がった、どう足掻いても病の強さには勝れないと言うのに。其れでも僕は信じた、家族と生きようと精神病の人生の矛先を「未来」に向けた、良くなる、良くならずとも家族が居れば。
全て強がりだった。
人間の病、精神病。此れには薬も対して特効性が無いし何も出来ない所為でお金と体の人生がばらばら飛んでいく。飛んでいく。

僕は打ち負けた。体の精神病に勝てなかった、苦しい毎日で結局僕も死ぬ事になって居た。楽になれない、「いや、楽になれる方法なら一つだけ残されて居る。」死ぬ事が只一つ取られずに残って居る。当然なのだ、生を得てして死は得られない、死を、安楽を得るなら生を自ら捨てるしか方法は無いのだ。僕をも捻じ曲げた精神病、其れの爪痕は化膿した。死は安楽、安楽とは死を意味するのだと誰が教えた、此れは勿論僕の独り言から生まれた存在に過ぎない。誰も言いやしない、言ってはならない倫理と罰則が有る（残念だが僕の中での話だ）。

負けた僕は死ぬ予定を立てようとして居る。一番大事な整頓と書き置きが済んでから、時間を見て家を出る。少なくとも道程の一つであるバスに乗車したらいよいよ、帰ってきてはならない。もう帰れない。勿論心配はさせたくない、僕もそう思う。人生が外れても現在より幸福であれば、別に死ぬ必要等さらさら無い。其れで地道に前を向けば良いのだ、他に道は無い。けれど其れより下を行った今は、前を向けるか。自殺の必要がさっぱり無いか、戻れるか。

もう手遅れじゃないのか。

道程の情報は揃ったので後は運賃を引き出す必要が有る、一歩踏み出せば僕はもう此の世に居ない。あの高さはバッグが緩衝するか強風で煽られて内側の反りにぶち当たり速度低下を起こすしか失敗は有り得ないと思う、他の原因ならもう知ったこっちゃない。想定するに僕では足りない。

行くのか。良いのか。

僕にとって最悪な人生だったとしても、まだ作りたい事が有る未練を出させた人生だったとしても、此れから先ずっと悪い病を友だちに生きていかなければならなかったとしても、孤独の多い人生だったとしても、希望が足りない人生だったとしても、好きな物は多かった人生だったとしても。

死ねば全て終わるんだ。二度と用事を思い出す事は無い。

其れで良いのか、僕は決めるしか無かった。只此の苦しみに終止符を打ちたいだけなのだ、何も効かずに只管難を作る病に永遠の停止を。