ぐるぐるが少し治ってきた。
同じことの繰り返し、どうしたら苦しみから
逃れられるのか、これだと思い付いたのも束の間、
翌日には絶望が待っている。その落差が少しずつ
埋まってきた。なぜ苦しいのか。変わらない幸せ
があると思っているから。そして苦しんでいる私
には実体があると思っているから。
幸せは手に入れたと思ったら次の幸せが欲しくなる。
せっかく手に入れた幸せは死んだら全て跡形もなく
消える。私は周囲の人々との関係性がなければ存在
できない、実体がない。無常、無我、一切皆苦。
幸せも私も幻であり、現象があるのみである。
だから無気力になるのではない、現象をそのまま
見るのである。今何を思っているのか。曇りのない
目で。生活がどうなるのか。周りからどう思われる
か。そこばかり見ていては現象はあっという間に
曇って見えなくなる。一刻一刻と変わっている今
何が浮かんでくるか。