あの時
君の名前を呼んだら 君はきっと振り向いてくれただろう
どうした? と困ったように笑いながら 私を抱き締めてくれただろう
でも
君の名前を叫ぶことだけが出来なかった
いくらでも君を愛せたのに 溺れるほど君が好きなのに
“もし、返事がなかったらどうしよう”
そんな風に数%の可能性を恐れて 口を閉じてしまった
いつの間にか 全てを恐れて 生きるようになってしまったよ
大丈夫だって と励ましてくれた君はもう居ない
“傷付くくらいなら 最初から何も求めたくない”
寂しくて寂しくて 仕方ないのに また そうやって拒んでる
わかってるのに
わかってるのに
自分から愛さなければ 求めなければ いけないってこと
愛の強度ばかり 気にして また私は 愛を見逃してるんだ
心の中で 君の名前を叫ぶよ
現実は変わらないのに
君のぬくもり探してるんだ
『 』
もっと もっと もっと もっと
あの時 叫べば良かった
今さら 叫んだ君の名前は 暗い夜空に消えてった