やはり、大学まで来てしまうと、もう後には引けなくなってしまうんだな、と思った。
進み続けなきゃいけない。
始まってしまえば、あとはやりきらなきゃ終わらないから、必死になってやるんだけど。
その節目、どの方向に行くかを決める時が一番、目眩がして、血の気が引いて、吐きそうになる。
ゼミをね、決めなきゃいけないんです。
でも、どのゼミも、私はついていける気がしない。
過去に努力を怠った代償は、案外大きすぎたみたい。
小学生の頃から努力を覚えておけば、今、もう少しだけでも違ったと思うの。
勉強をする、なんて覚えたの、なんと高校から!
勉強すれば、理解できるんじゃん、って、気づくのが遅すぎた。
そんなもんで他の人よりスタートダッシュが大幅に遅れたにも関わらず、案外のんきに構えて、努力してないわけですよ。
全てにおいて能力が欠落してるから、私には出来ない!とか言って、努力を怠って逃げるわけです。
終いには、こんなことを考え始めます。
この世界意味わからない!
みんな得意不得意あるじゃない!
嫌いな教科、食べ物、あるでしょ!
物事考えたり、コミュニケーションとったりするのが苦手で、何が悪いの!
その代わり単純作業ずっとしていられるよ!
草むしり?
書架整理?
ゲームキャラのレベルカンスト?
Excelの数値打ち込み?
お手のもんさ、どんとこい!
プラモだって完成させてやる!
色塗りは苦手だけど…。
どうして、考えて話す能力がないと生きられない世の中なの!
役割分担させてよ!
考えが深い人、口が達者な人、書類仕事が得意な人、ご飯作ったりしてサポートできる人。
それぞれ得意なことをして協力していくとかさせてよ!
と、まあ、こんな感じに怠け者は吠えるわけです。
何故、どれをも持っていないと、生きられない世の中なのでしょうか。
一寸先、とまでは言わないけど、一週間先くらいからは闇な訳です。
みんな、何かしら努力して、生きていて、偉いね!
一歩踏み出して、何かをしているって、凄いね!
尊敬しかないよ!
……。
ここまでの文章、とても日本文学科に属しているとは思えない程の駄文をお見せしてしまいました。
努力をしなければ、生きていけないのは理解しています。
それでも、頭の中ではこんなに馬鹿げたことを、ずっと繰り返し考えているのです。
皆さんそれぞれ、一歩踏み出していると言うのに。
だから、自分は自分を、叩き落とします。
努力をしようとしないのであれば、致し方ありません。
泣こうが喚こうが、努力せざるを得ない道に自分を叩き落とさなければ、きっとこの先、生きてはいけないでしょう。
…叶うならば、ずっと甘えていたかった。
わたしも、最近なんだか心の中で叫んでます。「大人になりたくない!」って。
叫んでいる内容は小瓶主さんと違うけど、でもなんとなく似ている気もします。
ゼミ選びに頭を抱えているのですね。
私も数学も英語も全然できないのに、数式と英語だらけの世界に来てしまいました。簡単な数学と英語だけできれば大丈夫だと思ったのですが、入ってみたらそんなことはなく、毎日泣いて後悔したりしました。
周りの人に恵まれて、励まされて、時にはあまりのできなさに「いままで何やってきたんですか?」ってぶちぎれられながら、この世界にきて早4年になります。
自分ではそこそこ頑張っている気もするけど、全く頑張れていないような気もする。努力しなきゃしなきゃと焦っているばかりで前に進めていないような気がする。周りの努力量と比べて、なんて私はクズなんだろうとへこむ。
こうした感情はいまでもあって、苦しい。
でもこれって、自分で自分縛って余計な暗示かけて、進ませないようにしてるだけなんですよね。進むのがめんどくさいし、なんだか怖いから。それでできないとへこむ。負のスパイラルです。
でもね、じゃあ頑張れよ、なんていう正論で自分叩き起こして気合いだせたとしても、長続きしないと思います。
少なくとも私にとって、一番簡単で一番効果があったのは、何も考えずに習慣化してしまうことでした。
これは恩師のアドバイスです。
「やろうかなどうしようかなと悩んでいる間が一番無駄。悩んだら始める。余計なうじうじは考えない」
「もし、どこから始めたらよいのかわからないと詰まったら、誰かに相談する。人に頼ること」
この言葉のおかげで、少しだけ、うじうじが減って行動できるようになった気がします。
最後に。少し違う視点ですが、ゼミということなので、学問そのものに楽しみや面白さを何でもよいから見つけるということに尽きると思います。そうしたら、一歩踏み出すのも少しは楽になるのではないかなと思いますよ。