初めまして。これは"お手紙"というよりかは、"決意の気持ちを込めた文"です。受け取った貴方様のメリットにはならない事をお詫び申し上げます…。このまま閉じて頂いて大丈夫です。ですが、もしも私の決意を聞いてくださるならば、このまま読んでいただけると嬉しく思います。
私は現在現役大学受験生です。それも、センター試験まで1ヶ月を切っても趣味に没頭し、ペンを握らない日の方が多い怠惰な受験生です…。ですが、私が確かに行きたいと望んでいる第1志望校は大変偏差値が高く、『勉強に励まなければならない』とは分かりつつも逃避しています。
中学の頃は成績も良く、周囲から"真面目で秀才"といった評価を頂いておりました。実際"真面目で秀才"とまではいかずとも、テスト期間となれば娯楽を一切封じて1日勉強に取りかかりました。
ですが、自分がしてきた筈の行動も、周りからの評価も、大変心苦しかったのです。私はそんな"真面目"でも"秀才"でもありません。"真面目"に振る舞っていただけで、本当は怠惰なのです。
ですが、私が勉強を頑張れば評価してくださる方が沢山いらっしゃいました。だからこそ、私は怠けたい気持ちを抑え勉強に励んできました。褒められる為に勉強に励んできたといっても過言ではありません。
そんな中学生活を送ってきた成果でしょうか、高校は無事第一志望の高校に入ることが出来ました。それと同時に、私のこの気持ちも燃え尽きました。
そこからはもう堕ちる一方でした。定期考査は大体赤点、成績も学年最下位に近いでしょう。もはや上から数えた方が早かった人間が、下から数えた方が早い人間になりました。
それは3年生になっても変わらず、この時期になっても偏差値は30台,模試はE判定が当たり前です。そんな私を見かね、多くの友人や先生が指導してくださる事もありました。そして自分が不甲斐ないと思いました。
そこでふと、せめて他人に迷惑を掛けない人でありたいと思ったのです。手を貸してくださった友人も先生方も、皆受験生或いは受験生を受け持っている方々です。自分がサボってきた事なのに、人に迷惑を掛けるのは違うと思いました。
ですから、今日から怠惰な気持ちに打ち勝ち勉強に励みたいと思います。3年前に出来たのですから、今だってきっと出来るはずです。3年前に作り上げてきた"真面目"な自分に戻れるよう、精進して参ります。
聞いてくださって本当にありがとうございました。