三年前まで付き合っていた彼氏は、私にとってはじめての相手でした。私より2歳年上だった彼にとってもそうでした。
馬鹿馬鹿しい話ですが、彼のあれがふにゃふにゃして、中々入らないで初めての試みから処女でなくなるまでに三ヶ月かかりました。
それまで、そして入るようになっても、私はコスプレをしたり、SMプレイらしきものをしたり、口や手でしたり。……彼の要望を全て受け入れていました。
私は特にそういうプレイやりたかったわけではなく、ただ望まれたから、応えたかった。でも口で受けるのは嫌でした。ある日嫌だと言ったけど、変わりませんでした。
ずっと行為そのものが、嫌でした。嫌というか、何が良いのかさっぱりわからないけれど、彼が気持ちいいというからそのままでした。三年間、その人と過ごしました。
初めこそ様々なプレイらしきものをさせられていたのが、いつの間にか私は行為中「私はオナホ」と思い、ただ、人形のように横たわっていました。
やられているのは私じゃない……家族の虐待を受けているときと同じでした。
三年経ってこの経験を当時から続いているカウンセラーさんに話ししました。
合意のない行為は立派な性暴力だと理解したのです。
時間がかかりました。その相手と思い切って別れてから、三年近く、私はずっと悩んでいました。
私は、性行為をしたくない。考えるのも嫌だ。だから、交際など、出来ない。結婚、出産…家庭を築くこと。
カウンセラーさんにお話したきっかけは、そんな私に、新しくパートナーができたのです。彼は元彼とのことを踏まえ、精神科にと支えてくれ、トラウマを小さくしてくれました。
いま、私は諦めていた、沢山のことを、考えられるようになっています。
私はオナホだなんて、思わなくて良かったんだ。