ではどうすれば
多様さを認められるでしょうか？
幸せな理想郷にできるでしょうか？
人間以外のものと共存できるのでしょうか？
養老孟司氏は、『今の人間は頭で考えたことを自分達の世界にして、それ以外のものを受け入れない』傾向があり、それが都市化と環境問題の根本にあるのだとして、それを脳化社会と表現しています。
僕は、この考え方はとても的を射ていると思っています。しかし、多くの人間を文明のなかにまとめあげるためにはルールは必要で、そのためには画一性も必要だとも思っています。そして、人間にとって理想的な社会とは『人間だけが都合のよい社会』なのだと思います。
弱肉強食の自然界に、我々が完全に組み込まれて生きていくことはもはやできないですよね。昔の人々が自然に合わせて生きてきたとはいっても、食うことは是であっても、食われることは是ではなかった。
だから、人間は自分達が生きていくために搾取することだけをよしとして、搾取されることはよしとしないのです。そういう意味では、人間社会は存在しているだけで自己中心的な罪深いものなのだと思っています。
けれど、無計画に搾取するだけでは、人間にとって幸せでない。それには限界がともなうからです。持続可能に搾取できることが、人間にとって一番都合が良いことなのだと思うのです。つらい表現だし、もっと別の表現もあるとは思いますが、それが事実なのだと思います。そしてそのためには、画一性、計画性が必要です。
環境問題は、人間の問題です。人間にとって不都合がなければ問題にならないのです。今の社会が人間にとって幸せでないのは、火を見るより明らかです。そして、実現すべき理想郷は、持続可能な社会なのだと思っています。
持続可能な社会とは、人間活動が同じように持続できる社会であり、そのためには環境が持続できること、すなわち生態系が持続できること、つまり多様性が維持できること、そしてそれはある種の共存関係の実現なのだと思います。
そして、そのために必要なのは、食料とエネルギーをもっと身の周りで生産すること、そしてそれを通して、人間以外の『いのち』をもっと実感して、それらに生かされていることを知ることなのではないかな、と思うのです。人間は人間だけでは生きていけない。物質的にもそうですけど、それ以外のもっともっと大きな部分を自然に生かされているということを知ることが一番大事なのだと思います。
そうでありながら、人間は自己の生命にこれ以上なく、都合よく、利己的に生きることも望んでいます。そしてそれこそが求める理想です。
だから、今一番大事なことは食料とエネルギーの問題なんだと思っています。
僕は、多様性も共存もすべて人間の都合で生み出された価値観で、その根底には罪深い人間の生への希望があることを忘れてはいけないと思うし、それを忘れたような一方的な自然保護には違和感を感じます。
画一化された、人間しかいない人間社会を変えていくために、持続可能な社会の実現に貢献できる人間になりたいですっ。
どうすれば
多様さを認められるでしょうか？
幸せな理想郷にできるでしょうか？
人間以外のものと共存できるのでしょうか？
もしよければ、投稿者さまにとっての理想郷もきかせてください。
乱文、失礼しました。
ハポゥ
確かにそうかもしれません。
私にとっての理想郷―それは今となっては人間がいない世界…それしかないように思えます。
全ての生物は互いが互いを支え合う形で生を営んでいます。つまり、どの生物も欠けては成り立たない一つの輪。しかし人間はその輪からは外れました。今地球上で絶滅しても影響がない生物は人間だ……そう論ずる生体学者も少なからずいます。
しかし…必ずしもそうとはいかない。
だから私が思うに、今ある文明、その縮小に答があるのかもしれません。
命が奪われる心配が無いこの人間の世界も、数百、数千年前の暮らしは人でもそんなものです。最低限の生き物を生きるためにその命を借り、そして感謝する。
不便かもしれない。
しかし、その生活は地球と生きている。自然と一つになりながら。
そんな世界が
私が今出せる理想郷の答です。
