昔、祖父の書棚にあった手塚治虫の漫画の中に、南似茂千太郎(なにもせんたろう)という人物が出てきた。
この人物は名前の通り何もしない。
周りの人間は千太郎に迷惑をかけられ怒ってばかり。
だがこの千太郎、実は無能商事から派遣されてる高給取りの派遣社員。
周りの人間は怒っても当然の彼に怒って鬱憤を晴らしたり、自分よりだめな人間がいると思うことで自信をつけたり、そんな彼がクビにもならずにいられることに安心したりしていられる。
結果むだなところでいざこざも生まれず仕事も円滑になって、会社の業績に繋がる。
そのためにトップが雇った存在。
そして千太郎自身は何もせず、というか無能な仕事ぶりで高給を取れるという、
みんなにとってよい状態。(漫画の中ではね。)
ある人物がー…
なにもできない状態であった時、
彼女はこの話を思い出して、
(自分の存在は完全にむだではない。)
そう思うことでやっとこ過ごしていた時期があったそうな。
もちろん彼女は支出はあっても稼ぎはしない状態であったが。
(稼ぎがあったら何も苦しまず堂々としていただろう。)
そして、町内会のおじいさん。
一人、口が辛いおじいさんがいた。
「はやくこれしろ!」
「なにやってんだ!」
「こんなんじゃダメだ!」
「これをしてこれをしないとダメだろう!」
周りのみんなに言う。
みんなすごすごと従いながら陰で
「クソジジイ…。」
と呟く。
だけど…………
その人いないと場が回らないようにわたしは見ていて思う。
口はわるい。
だが指示に間違いはない。
言ってることに間違いはないし、的確だ。
この人がいないと作業はむだに時間がかかるだろうし、ちゃんと成立できるかどうかもあやしい。
もちろん言い方ってものもあるが、ある程度の感じじゃないとみんな素直に従ってくれるかどうかもあるから…
何が言いたいのかというと、
いろんな人がいるけど、そんなにむだな人っていないよ。ってこと。
まあ、割合はだいじかもとは思うけどね。
これはわたしの考えで、
シンプルな感想はいいけど論争はちょっと困るかな。
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