不妊治療の末、妊娠7ヶ月。
夫が原因の不妊だったのだけど、そんな夫と子どもを作るには、現代の医療では私も毎日お腹に注射をするしかなかったから、仕事に行く前、毎朝お腹の皮膚を消毒して、注射器に針を付けて、穿刺して薬液を注入した。
毎日やっても、それは毎日新鮮に痛くて怖かった。
そうやってお腹のなかで卵をたくさん育てて、手術でお腹に針を刺して取り出した。
幸い、1回で妊娠反応が出た。
ほどなくしてつわりが始まった。
妊娠初期で流産の危険もあったから、混乱させないように義実家には妊娠を伏せて帰省した。吐きそうなのを我慢して、笑顔で居続けるのに疲れた。
職場にも、3カ月までは伏せた。そうするのが一般的とネットの記事で見た。つわりはデスクのレモン味の飴でごまかした。コンビニに唯一食べられる梅おにぎりがないと絶望した。家で作ったのではだめで、そのコンビニのおにぎりでないと受け付けなかった。グレープフルーツ味のアイスだけで夜まで仕事をした。
生活費は夫と折半。家事は、帰りの遅い夫のかわりに、ゴミ出し以外はすべて私。
帰り道のスーパーで吐き気に耐えて食べられそうな食材を探す。
帰宅して椅子に座ると動けなくなってしまうので、コートを脱いで洗濯物を回し、夕食を作ってシャワーを浴び、洗濯物を干してから椅子に座る。自分でなんとか食べられそうなものを、と作った夕食は、もう気持ち悪くて食べられないことが多い。それでも、空腹も吐き気を誘うから、味のしない野菜だけでも、と少しつまむ。
遅くに仕事から帰ってきた夫は、夕食を5分で食べ、うまかったとリビングで横になる。
そのまま、歯磨きもせず、シャワーも浴びず、テレビと電気をつけて朝までリビングで眠る。
この間、夫に、「妊娠しても変わらない、元気そうじゃん。」と言われた。
絶望した。
私だって、男になりたい。
共働きが当たり前で、家事と妊娠は女がしてくれる都合のいい男女共同参画社会で。
ガチャを回すみたいにポーンと父親になりたい。
一応、上記不満は夫に伝えてみた。
「俺だって頑張ってるつもりだった。精神的負担はあるし。」と返ってきた。
打ち明けなければよかった、と思った。
どこで間違ったかな。あの日のバイトで出会わなければよかったのかな。その前に、私が生まれて来なければ。
もう引き返せない週数に来ている、お腹の子は男の子だ。
幸せにしたい。
でも、できる自信がない。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
すごくやさしい言葉をかけてあげてほしいです