中学生。
彼は子どもっぽい人だった。
勉強ができなくて、それにコンプレックスがある人だった。
私が勉強ができる人間だったからきっと余計に。
私は彼と同じ部活に途中入部した。
「部活ではこいつより自分の方ができる」という意識がきっと彼の中にはあった。
だから、私が部活で上手くいってるのが気に食わなかったらしい。
練習試合のあと、何気なく話しかけたら頬を叩かれた。
あ、と思った。
やらかしたのは私だったのかな。
刺激しないよう気をつけて話をしたと思う。
彼が試合で上手くいってなくて機嫌が悪いのは知っていたから。
痛かった。
でも何よりも、この人は私を傷つけないって心のどこかで安心していた人に振るわれる暴力が悲しかった。
その後から、私の頭や頬を撫でようとする手が怖くなった。
たまにその手を避けようと顔を背けたりして、彼を不機嫌にしてしまったりもした。
彼が不機嫌じゃない時に叩かれることもあった。
可愛くて叩きたくなったとか言われた。
彼の手は綺麗で好きだったけど、私の顔に向かってくるその手は怖かった。
どうして別れてしばらく経ったのに今思い出したのか。
きっと今の彼氏に今までの恋人の話を聞かれたから。
今の彼氏は優しい。
前のその人だって優しかった。
でも私を叩く時だけ怖かった。
声も顔もあんまりはっきり思い出せないのに私を叩くその手だけ鮮明に覚えてる。
未だに夢に見る時もある。
信頼しきって心をも委ねている相手に裏切られるのは、つらい。
どうすれば忘れられるかなあ。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください