私には好きな人がいる。
見ていて、しぐさの一つ一つが愛おしい。
サプライズで、その人の席に、その人がおすすめしてたお菓子屋さんのクッキーを置いてみた。
反応がなければそれで良い。
単なる差し入れだから、って。
そしたら、その人がとても面白くて。
デスクに戻って来て、
少ししたらクッキーに気づいたらしい。
えっ?(クッキーじゃん!)って顔をして、
ええっ!?(これ◯◯の店じゃん!?)って顔して、
さらに、え?誰くれたの?(俺の席だけ?誰?)ってキョロキョロ周囲を見回してて、
気持ちが一つ一つ、手に取るように分かってて、とても面白かった。
笑いを堪えて、見てないフリをしてたら、側にいた私に「これもしかして…?」って聞いてきた。
笑わないように必死だった。
すごく可愛らしくて。
はい、私ですよ。用事があって、お店の近くに行ったので。他の人にはこれ買いましたよ。
そう言うと、本当にぱあぁ、って顔が笑顔になって可愛かった。
行ったんだ!俺最近行けてないんだよね。地元じゃ有名な店なんだよ!って、楽しそうに話してて、すごく可愛かった。5分ほど、話ができて最高だった。お菓子買ってきて良かったな、そう思った。
この人は、自分が可愛いことを知らない。この人は、その可愛さに後輩がやられていることを知らない。
推し活だと割り切ればいい。自分が幸せになる、推し活だって。
まだ気持ちの整理は出来ないけど。
その人は愛おしい。
私は弄っても構わない後輩だと思われてるに違いない。
先日、私に落ち度があまりないミスを報告に行った。その人は、報告を聞きながら、ぼそっと「これは相当叱られるぞ〜」って呟いた。
私は、ちょっと弱ったように、やだなー自宅謹慎とか言われちゃいます?って返したら、
少し楽しそうな顔をしながら、
でも私さんが悪いんじゃないんでしょ?そう言ってこちらを眺めてた。
その人の目はイタズラそうな、面白そうな顔をしていた。
私は弄っても怒らない、そんな後輩とは認知されている。
でもそれは異性としての価値を持たない。あくまで、ちょっと気心の知れた後輩でしかない。
その人は私にとって大切な人。
他の男の人と話す機会があると、別格なのだと再認識する。
別部署の年下男性が、感謝と言う意味でハートのスタンプをくれた。
それは、特に何にも感じない。
その子は良い子。話しやすいし、面白い。でも何の感情もない。
話もする、その子を優しい男だね、そう褒めることもある。でも、それは感情が乗ってない。単なる感想でしかない。
むしろ私は、その人に、優しい人だとか軽々しく言えない。
何かを伝えると、余計な感情まで溢れそうで、何も伝えられないのだ。
優しい人、頼りがいがある人、かっこいい人、素敵な人、穏やかな人、私が安心できる人、ずっと一緒にいたい人、たくさん気持ちはあってでも、それを知られたら駄目だし、知られたくない。
だから、悟る。私にとって、やっぱり◯◯さんは特別な人。
その人が話を聞いてくれる時、その人が私に時間をくれた時、その人が私に気持ちを教えてくれた時、私は一番幸せなのだと。
また休みが来る。また会えない期間ができる。
でもその人が休日にゆっくり休んでくれるよう、心から願えたらいいなと思ってここでまとめます。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください