この気持ちに貴女が気付きませんように...と願いながら嘘をつくことにするよ。

親子ほど年齢差がある同性(女性)からの恋愛感情に貴女が気付きませんように。


私はバイセクシャルだと自認してる。
もう恋愛なんて無縁だし、
これから一人で生きていくための
準備をしないとな…なんて考えていた
一年前には全く想像出来なかった。

貴女は同じ職場になった先輩の私を、
何故か慕ってきてくれる、
ただの後輩だった。
なんでこんなに慕ってくれるのか、
最初は、不思議な子だなぁなんて
思ってただけだった。

でも、話をすると以外と楽しくて、
貴女も嬉しそうで、気付いた時には
好きになってた。
貴女は結婚願望もあるし、
彼氏がいるのも聞いたのに。
そもそも私が男性であっても、
ほぼふた回り年齢差があるのに。
それなのに。



｢○○さん、隣にいてくださいね！｣
｢○○さんが大好きなんです！｣
｢こんな話、○○さんにしかできなくて…｣
信頼と恋愛感情ではない好意をむけて
貰える度に、自分に(思春期か！)と
ツッコミを入れる位にドキドキして。
でも、それを悟られないように
仕方ないなぁ(苦笑)なんて顔をして。

もちろんわかってる、
わかってるんだよ。
貴女の『好き』と私の『好き』が
違うことなんて。
年が離れてて、女性同士だからこその
信頼だって。
なのに...ごめん、好きになって。
気持ち悪いよね、本当にごめん。


貴女が困っていれば助けたいし、
笑っていてほしいから、
喜んでほしいから
一緒にいるし、話を聞くし、話もする。
貴女が笑顔になれば、私も嬉しくなる。
痛む心はいつもセットだけど。


嘘をつけなくて私に好きな人がいると
バレてしまった時、
｢人を好きになるのに年齢なんて
関係ないですよ｣
なんて言ってくれたけど、
まさか自分がその相手だなんて
思ってないようだから、
貴女にこの気持ちが気付かれないように
振る舞っていくつもりだよ。

いつも貴女は真剣に、私という存在が
貴女にとってどれだけ大事かを
伝えてくれるから、
私はある意味貴女にとって特別な人に
なれているのはわかってるんだよ。
私が望む形ではないだけで。

だから、貴女の幸せの一部になるのなら
どんな形でも貴女の傍に居たいし、
居ようと思う。
もちろん心は痛いこともあるけど、
同じ時間を過ごせることは
私の幸せでもあるんだよ。


距離を置こうと考えたことなんて、
何度もあるけど、
顔が見たくて、声を聞きたくて、
結局出来なかった。

だから、この気持ちが恋愛から
友愛とか親愛とかに変わるまで、
自分の気持ちに蓋をして、
溢れそうになっても堪えて、
傍にいることにしたよ。
貴女が今の私の気持ちに気付いたら、
傍に居られなくなってしまうから…
今まで貴女に一度も嘘をついたことは
ないんだけど、
これからは嘘をついてでも
傍に居ることに決めたよ。


不誠実だし、自分勝手で
本当にごめんね。
今の私には貴女の笑顔と
自分の心を守る術が
これしか見つけられなかったんだよ…