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小説「相乗り夜汽車は何処へ行く」獅子星編 第二項

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親友が言っていたように、俺はいじめられていたんだ。
何、そんなに大した事はないよ。
まあ、殴られたりとかは日常茶飯事だったけどさ。
それでも別に良かったんだよ。
なのに彼奴、心配し過ぎなんだよな。
被害者側が更生に立ち会えるなんて、超ラッキーじゃん。
まあ、吐いていたり自棄酒したのは本当の話さ。
でも、仕事は楽しかったし天職だと思った。本当だよ。
ただ瑠夏……彼女のことが忘れられないだけなんだ。
俺と彼奴と、あと瑠夏は仲良し三人組だったんだ。
ゲームセンターに行ったり、テスト前は勉強会をしたり、至って普通。
でも、壊れちゃったんだ。

「お、真田っち。おっはー。」
「……。」
週明けの月曜日、その日から何かが静かに、けど明確に変わった。
皆が俺のことを無視しだした。遠くからこそこそと何かを噂された。
こんな日に限って、彼奴は風邪で休みだった。
昼休み、ついに我慢ができなくなり隣の席の女子に尋ねた。
「ねえ、何で無視するのさ。」
そう言っても何も反応しない彼女に腹が立ち、ねえねえと言いながら体を揺らした。
すると彼女はばっと俺を引き剥がすと、ポーチからスマホを取り出した。
「……あんた、瑠夏のことレイプしたんでしょ。そんな奴と話すわけ無いじゃん。」
そう言って見せられた画面には、陽性の妊娠検査薬が映し出されていた。
「これ、瑠夏から送られてきた。あと、触らないで。鬱陶しい。」
「え。」
そんなことあるわけないだろう、何を言っているんだ。
あまりの衝撃に何も言えずただ固まっていると、つかつかと瑠夏が歩み寄ってきた。
通りすがりに俺の耳元に口を寄せ、こう囁いた。
「この嘘も全部、貴方のためだから。大丈夫。私だけは味方よ。」
俺はこの日から、瑠夏が怖くなった。

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