受験生なのに、勉強していない。
ゆゆしき問題である。
しかも、期末テストもある。
そのための勉強もしていない。
明日、世界史のテストがある。
去年、100点をとった授業の担当の先生で、かつ俺が何回も質問に行った先生だ。
その先生の授業は面白いから、絶対に、90点はとりたいと思っていた。
世界史は受験には使わないけれど、頑張ろうと思っていた。
でも、今、何も勉強していない。
きっと、テストでは、90はおろか50点すらもとれないだろう。
愛想をつかされる。
明るくしてくれた挨拶も、きっともうしてもらえない。
俺が質問をしに行ったとて、もう優しく教えてくれることなどない。
全て自分のせい。
何日か前までは、自分は恵まれていて幸せだ、と思っていたのに。
今は何もないはずなのに
急に戻ってきた過去の思い出が俺を締め付けてくる。
そのたび嗚咽を吐く。
そんな過去、無視してしまえばいいのに。
心(=感情)は体に直結しているから、
俺は常に過去(とそれに伴う悪感情)に縛られる。
何もできない。
一回心が不調になれば、もう何もできなくなる。
胎内の児のように、うずくまって時間が過ぎ去るのを待つだけ。
もう治った、はずだった。
全然じゃないか。
何も変わっていない。あの頃からずっと。
何も努力していない。
何も成せていないのに。
教科書を開き、プリントに赤シートを重ね、ノートに下敷きを挟み、ペンを持つ。
そこでいつも止まる。
無理矢理体をうごかそうとしても、上手くいかない。
頭にもはいっていかず、シャー芯とページを消費するだけ。
そもそも開くことすらできない日もある。
期末テストならまだいいが、
受験生であるのに、こんな状況なら、落ちるに決まっている。
どうせ、第一志望には受からない。
英検と同じように。
ならば、やはり高校生活くらいは
しっかりと努力し完璧にしなければいけなかったのに。
なにもできない。
今日もまた。
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