どうも、nanaha.です。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
最近は定期テストが迫ってきていて、課題に追われています…。
もうちょっと頭の良い人に生まれたかったな、とか思いながら頑張っています。
今回の小瓶は、若林正恭さんの「ナナメの夕暮れ」のブックレビューとなります。
ネタバレも含まれますのでご注意ください。
この本は、2008年M-1グランプリ準優勝・オードリーのツッコミ担当、若林正恭さんのエッセイとなっています。
自身三作目となる本作は、世の中を「ナナメ」に見てきた著者が、歳を重ね変化していく様を描いています。
多くの短編から成る中で、僕が好きなのは、「自分の正解」「大人の授業」「キューバへ」「ヌードルハラスメント」「SOBA」「いいね!と草野球」「逃げる正論」「ナナメの殺し方」「片頭痛2」「体力の減退」です。
もちろんここに載せられなかった章も、まえがきもあとがきも解説も本当に面白いです。
テレビやラジオに多数出演、イベントで東京ドームを超満員にするなど、スター街道まっしぐらに見える著者。
でも実は、小さなことに疑問を抱き、周りと上手く馴染むことが出来ず、生きづらさを抱えているのです。
『子どもの頃から、違う星にやって来て違う星の風習を外からずっと眺めているような気がすることが多かった。(中略)入ってみると追い出されたり、息苦しかったりすることが沢山あった。』
そんな自身の傷や痛みをさらけ出し、この生きづらい社会に藻掻く著者―若林さんの姿は、僕らに自信を与えてくれました。
『だから、自分のことを弱いと思っているかもしれないけど、傷と戦っている強くてタフな人間だと自分のことを思って欲しい。』
そう過去の自分に話しかける若林さんは、とても格好よく映りました。
最後に、この本で心に残った文章を贈って終わりにしようと思います。
『だけど、〝合う人に会う〟ことと〝合わない奴に会わなくても済む〟ようになるには相当タフなサバイバルを続けなくてはならないのも事実だ。だけど、合う人に会うためならこんなぼくでもそれはがんばれる気がする。』
では、また。
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引用:ナナメの夕暮れ/若林正恭(文春文庫)
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