またあなたを思い出しました。
青春でキラキラした漫画を読んでいた時です。
ただ、物語を物語として読んでいたはずなのに、
一つのセリフを読んで、私は気付かぬうちに泣いていました。
こんなもの、ただの娯楽にすぎず、展開だってありふれたものです。
ピュアに主人公たちが心を通わせるシーンを見て、「私たちもこんなに互いが特別だった時があった」そう、思い出してしまったのです。
私はこんなにもあなたとの思い出を純粋で美しいものとして記憶してしまっているようです。
どこをどう間違えて、こんな結末になってしまったんでしょう。
最近、恋愛リアリティーショーを見ています。
そこに、起伏がはげしくて、愛を確かめたくて駆け引きをするような子がいます。
見てるとどうにも、あの時の自分を思い出して、むず痒い気分になります。
画面に映る子は、ただシナリオ通りに動いているだけかも知れないけれど、ネットを見ると批判もあって、やっぱり相容れない人もいるみたいです。
むず痒く、ただ、不安なんだよね。相手の全てがわからなくて、ただ不安であることが、側から見てああ見えていたのだと、私は今更知りました。
あの日々を壊したのは、あなたなのだとずっと思っていました。そう思いたかった。
でも、決定的に壊してしまったのは私の方でしたね。
あの頃は、あなたの全てがわからなくて、不安で、何も信じられませんでした。
あなたの言葉も、視線も全部、私を拒絶するように聞こえて、不安が不安を生んで、もうあなたすら見えなくなっていました。
やはり、あの日々を壊したのは私なのですね。
私はあの日々を、青春の1ページに刻んでしまったせいで、学園ドラマとか、そういう「ザ・青春」という話を読むたびに、素直に物語を楽しめずにいます。
あの頃の自分のむず痒さと、あなたへの重く強い気持ちの一片を思い出して、どうしようもない気持ちになるからです。
どうしてあのまま私は、あなたを素直に愛さなかったのでしょう。
あの頃の私の精一杯が、あれだったと、言えるけれど、今の私ならもっと上手くやれるのにとたらればをいつも考えてしまいます。
いつまで、私はあなたをこんなに大事な場所に置いとくつもりなんでしょう。
燻った思いが報われる未来など、到底来ないことを知りながら、いつまで悔やみ続けるつもりですか?
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