生まれた時から祖母から続くカルト教団一家に育ち、何を疑うこともなく友人たちを勧誘し
気づいたら変人扱いで孤立していった幼少期。
今でこそわかるが当時理解できなかった「共依存」
まさに自分の母親と祖母、そして自分と母親がその関係だった。
絶対君主のような母親を持ち、否定の言葉を浴びながら育った私は自己肯定の出来ない子供になった。
このままでは(私の心が)殺されると飛び出した16の夏。
右も左もわからない私はそれが悪いこととわかってても身を売りいきていくしかなかった。
男の醜い部分に真っ向からあたりすぎて男性を心から信頼するのは未だに難しいと感じています。
私が夜の商売やなんかをやっていることが親の耳に入った途端、妹達とディズニーランドへ行く為の金やら
なんやら無心され、毎月黙って100万渡した。それ以上無心されたこともあった。
どんな親でも、金でも繋がっていたかった。
私にはたったひとりの母親だったから。見捨てられることが本当に怖かった。
何度買われても、慣れることはなかった。
20代で母親になり結婚して引退したが相手がまた悪く、
相手がギャンブルで作った多額の借金を返済する為に再び身売りへ。
子供の将来だとか、親としてどうなんてことより、その日替えてやるオムツを買う金が欲しかった。
相手から給料は貰えず、私の稼ぎで幼稚園の月謝や乳飲み子のミルクやオムツを買うしかなかった。
自分なんて着た切りスズメで当時の同じ幼稚園のママからは同情心からか洋服を貰ったこともあった。
離婚し子供を引き取り数年後、店に客として来た旦那に猛烈に押され
結婚しました。本当にいわゆる普通のサラリーマンでアンダーグラウンドの匂いもしない人で
運がいいと言われたらそれまでな位、自分とは別のフィールド育ちな気さえします。
もっとふつうに育って、ちゃんと親から愛情を貰って育った人と結婚していたら彼はもっと
幸せだったんじゃないかとか毎日思います。
もっと俺を信じろと言われても、どこかであなただって私を金で買ったじゃないって、
貴方だってオスじゃないってどこかで思ってしまうんです。
結局、どんなに普通になった気でいても売り物は売り物なんだよな、って
なんか自分をやっぱりまだ肯定できないでいます。
だからもしも売りをやろうとか、今好きな彼がいて貢いでるとか
なんとなくやちゃおうとか思ってる子は、やらないでいてほしい。
すぐ忘れる人もいるかもしれない、みんなが私のようになるとは思わないけど、
確実に自分を壊すから、そしていつかできる大切な人も悩ませてしまうから。
私もうまくまだ思えないけど、自分をそんなに犠牲にしなくてもみんな嫌いになったりしない。
嫌われることがあっても同じだけ、誰かに好きになってもらえるよ。
そう、自然に思えるように、早くなりたいです。
30代 3児の兼業母