僕の現在位置です
今朝方、恐ろしい夢を見た。
これまでもあったけど、人生で一番恐ろしい夢だったかもしれない。
僕は10代の終わり頃からいわゆる悪夢を見るようになった。
その内容は様々で、家族の人間や友人の死を告げるもの、身の回りの事件・事故(自宅が燃えるなど)、自分が運転している車が制御不能になる、など。
なかでも一番多いのは車関係。
運転しているのは自分で、同乗者は居ない。車それ自体は、実家の車や自分の車ではない。
ステアリングやブレーキが効かなくなってコントロールを失う、谷底に転落する、車体の原型を留めないほどの大事故を起こす。
そして毎回、自分は命を落とす。それを第三者の目で見届けてからハッと我に返り、飛び起きる。
変な冷や汗のような、脂汗のような、何とも言えない汗でパジャマがびっしょり濡れていて、とても居心地が悪いのだ。
今朝方の夢は凄まじかったな。
高速道路で、インター出口の分岐地点の手前に差し掛かったところで、理由は分からないけどY字の尖った部分にあるガードレールに突っ込んで、まるで団子のように車体がガードレールに串刺しになった。
車のフロント部分は裂け、エンジンルームやダッシュボードを突き破って車内に侵入したガードレールは、僕の身体をも貫通していた。
車種はホンダのフィット、速度は 109 km/h。衝突の直前にデジタルメーターで視認していた。
つまり社会死の状態だ。消防無線で言えば852。だから僕の身体(遺体)は病院へは搬送されていない。社会死=蘇生不可能だからだ。
テレビやネットでは交通事故のニュースが毎日のように流れるが、「搬送先の病院で死亡が確認されました」ではなく「その場で死亡が確認されました」という表現を見聞きすることがある。
つまりそれはそういうことだ。社会死の状態をあらわす婉曲表現として用いられる。
「頭を強く打って...」「全身を強く打って...」という言い回しも、社会死を表している点では同じだ。
実際、中学生のときに僕はひき逃げに遭ったことがある。
加害者の名前も、当時の居所も覚えている。
それが、車に関する悪夢とどう関係しているのか、そもそも関係があるのか、それは自分でも分からない。
18歳、大学入学前には運転免許を取得していたが、これまで、無事故無違反。
実家の車でも、借りた車でも、他人の車でも、もちろん自分の車でも、壁や物にこすったり、ぶつけたりしたことは一度もない。
人を撥ねたこともなければ、自転車やバイクに当てたこともない。
トラウマになっていることがあるとすれば、ひき逃げの件しかないだろう。
車に関する悪夢はこれまで数え切れないほど見てきた。
しかし、そのことで運転が怖くなったとか、車に乗れなくなったとか、そういう影響は出ていない。
初めて乗る車(レンタカーや試乗車)でも、その車の周りをグルっと一周すれば、大抵の感覚がつかめるので、運転には困らない。
ただ、ちょっと今回の件は「何かの暗示だったら嫌だな」などと一瞬、感じてしまったのも事実。
なるべく気にせず、努めて早く忘れよう。