凌「ただいまー」
ふうが制服を着て家から
出ようとしていたところだった。
ふう「おかえり、早いじゃん。」
凌「うん。あのさ、昊さんは?」
ふう「多分、部屋だと思う。」
ふうに行ってらっしゃいを告げて
見送った後、俺は昊さんの部屋に向かった。
コンコン
凌「昊さん?入るねー。」
昊「どうした、凌。」
俺は、みくあの父さんから
渡された資料を渡した。
昊さんは五分ほどそれを読んでいた。
昊「凌、なんで相談してくれなかった。
みくあの父さん、だいぶ前から
めまいがあったはずって言ってるぞ。」
凌「だって、迷惑かけたくなかったし。。。」
昊「俺は相談してくれないほうが
悔しい。」
凌「ごめん。」
俺らはしばらくメニエール病と
どう向き合っていくかを2人で
話した。
後はふうが帰ってきてから。
ということになって
ふうが帰ってくるのを待った。
三時間後
ガチャッ
ふう「ただいまー。」
帰ってきたふうと話をした。
ふうは最初、すごく驚いていた。
ふう「詩は、どうするの、、」
そう聞かれて俺は何も答えられなかった。
俺の作る詩は
聞こえる音を題材にして作っている。
理由は母の名前が「音」
だったから。
音が聞こえないと、詩は、、、。
作れない。
詩の作れない俺に、価値はない。
2人は俺の話を一生懸命に聞いてくれた。
これからの活動をどうしていくか。
学校はどうするのか。
活動は、やめる。
そう伝えると、ふたりは頷いた。
ふう「凌が決めたならいいよ。」
昊「ああ。きっと音も十分見てるよ。」
その日は三人でたくさん話して
一緒に寝た。
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