誰かの声に名前を呼ばれた気がして、
いつも朝を迎えるの。
夢の中が居心地良くて、
眠っていると優しく名前を呼んでくれるの。
夢の中は現実の世界とは違って、
好きなように過ごせるし、知りたいことも知れる。
だけど、いつまでも夢の中に居ることはできないから、現実の世界に戻るために目を覚ますの。
私は夢の中が好き。
現実世界みたいに人間関係で悩む必要もないし、
苦しむ必要もない。
なのにどうしてだろう...?
居心地が良いはずの夢の中にずっと居ると、
このままで良いのかなって時折不安になる。
そうして不安でいっぱいになって、
苦しくなると、名前を呼ばれるの。
とても懐かしくて、温かくて、ずっとその声を聞いていたいって思うような、そんな声がわたしを呼んでる。
でも目を覚ますと、誰もいないの。
だから今日も夢の中でわたしはその人に呼ばれるまでずっと眠り続けるの。