私は、死にたいと思って包丁を手に取ったことが何度もあるんだ。
みんながリスカやレグカをして気分を落ち着かせるように、腕を切ろうとしてたんだ。
でも、切ることなんてできなかった。
だって、これのせいで誰かが悲しむのはあんまりだから。
母親とか、大切にしてくれていてお互いに認めあっている仲間が、苦しい思いをするのは嫌いだから。
こんなに泣くのは、私だけで十分だよ。
君たちは、悪くないから。…っておもって。
ところで、私が腕を切れなかったみたいに、みんなにもできないことって、あると思うんだ。
あなた達だってリスカやレグカ程度なら平気でも、実際に、首をつったり、そのカッターを自分の心臓に狙って突き刺すとか、できる?
できないよね。だってあなた達は、今まで自分たちそれぞれのちえでよく生きてきた。
その生きてきた時間が、死にたくないっていう心の現れなんじゃないかな。
…天邪鬼っていうのかな、こういうの。
死にたいとはいっても、実際に死ぬことはできない。
自らの死を想像して、自分の死にたくないにくい感情をを紛らわしてる。
なにかを、何かで補う。これはいいことだと思うよ。
ただの現実逃避やんって思う人達は、甘い。
こうやって死にたい人たちの本当の気持ちを知らない、いや知ろうともしないくせによく言えると思うよ。
そしてまだまだ未完成の私の経験からでも、わかることがあった。
こういうとてもつらい思いをしている人にとって誰よりも信頼できるのは、自分と全く同じ境遇に立ってる人。それすらも信用できない人は本当に追い込まれているから、助けてあげたいけどどうすればいいかはまだわからない。
…私の文章、読んでくれてありがとう。
…画面の先のあなたも、いっぱい生きて、元気でいてね。