とあるゲームのバッドエンドを見てから、時々動悸と食欲不振がある。
バッドエンドで不幸になった子を見ると胸が痛くなる。
胸が痛いっていう表現、ほんとに胸に痛みを感じるからなのかな。
ハッピーエンドを見ても、「その子を不幸にしてしまった世界線」が頭をよぎってしまう。
自分の選択一つでゲームのキャラクターとはいえ人生を決定してしまうゲーム。
某地下世界のGルートは何度繰り返しても心が痛まなかったが、もしかして私のキャラクターへの想いが関係しているのかも。
もしくは、バッドエンドの表現が生々しかったからかな。
自分が絶望することには慣れている。
でも、誰かを絶望させてしまい、私が殺したようなものだとしたら。
これは罪悪感なのかもしれない。
たかが架空の存在に罪悪感なんて感じるほど、私はその世界に入り込んでいたんだ。
そこの世界には、私の居場所があって、わたしという存在でいられたからだ。
現実に居る私は、ゲームの中のわたしが味わった絶望を、罪悪感を、後悔を感じているだけなんだろう。
ロードすればいいなんて甘かった。
あなた達の時間は戻っても、私の記憶は戻らない。
この不思議な、悲しい感覚に向き合っていくしかない。