いつも通りの妄想となります。
大声で泣きたいです。
流れる涙を拭ったり、出てくる嗚咽を抑えるなんて無粋なことはしないで、大声で泣きたいです。
夜、星がきれいに見える草原で泣きたいです。
そよそよと涼しい風が吹いていて、周りを木々で囲まれた場所で泣きたいです。
柔らかい植物の上にへたり込んで、空を見上げながら泣きたいです。
周囲の迷惑とか、泣きじゃくっている自分への羞恥とか、そんなものをすべて気にしなくていい空間で。
大人な事なんか忘れて子どものように泣きたいです。
涙が枯れるくらい泣きたいです。
喉が枯れるくらい泣きたいです。
情けなく、すべてが崩れていくように泣きたいです。
胸が締め付けられる曲を聴きながら泣きたいです。
脳内に流れてくるような感覚で曲を聴きながら泣きたいです。
自分の泣き声を、木々や草花だけが静かに聞いていてほしいです。
慰めるわけでも、干渉するわけでもなく、ただそよそよと揺れながら聞いていてほしいです。
ひとしきり泣いたら、そのまま眠ってしまいたいです。
抑えていたものが崩れ去って軽くなった体を休めるように、深く眠りたいです。
次に目が覚めたときにみる太陽が輝いていることを願いながら眠ってしまいたいです。
そんな夜を過ごしてみたい。
それだけです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。