何故今まで創作を続けてきたのか
その問いに対して、私はきっと答えられないと思う。
胸の内を表現したいからだろうか
好きな物を描きたいからだろうか
私は、創作をすることで、自分に付加価値を付けたかったのだと思う。
人付き合いも苦手、勉強もできず、運動もできず、何か国家資格や試験を受けたわけでもない。
人を信じず、人に頼れず、家の中でぬいぐるみを抱いて泣きじゃくることしかできない肉塊に、なにか価値が欲しかった。
創作をすることで、人から認められると思ってた。
誰かに尊敬されると思ってた。
社会不適合者な私でも、この残酷で不条理な世界を生き抜けると思ってた。
そんなわけなかった。
なぜなら、私は逃げるために創作をしていたからだ。
誰にも認められず。
誰にも顧みられず。
そんな状況を打破したくて始めた。
認められたかった。
愛して欲しかった。
褒めてほしかった。
だから筆を握った。
芸術は誰に対しても平等だと思っていた。
誰もが表現できる共通言語だって思ってた。
でもそれは、技術のある人間、そして愛のある人間だけの話だ。
私は、創作を愛せなかった。
認められるために始めた。
尊敬されるために始めた。
そんな私を評価してくれる人間はどこにもいなかった。
もう嫌なんだ。
指をさされて名指しでバカにされて、負の側面ばかりが視界に入ってきて。
人の温もりとか、優しさとか、そんなもの都市伝説だと思って生きてきた。
実際は、私が受け取るのを拒んでいただけかもしれないのにな。
ここでこうやって書き込むことで、一緒に暗い海へ沈んでくれる人間を探しているのかもしれない。
一人で勝手に沈むのが怖くて、それが嫌で、だから誰かを巻き込んで。
もう生きたくないんだ。
なのに生かしてくるんだ。
なんで
納税の義務か?
都合よく利用するためか?
死亡手続きが面倒だからか?
そんなのお前の勝手だろうが。
世界は冷たくて不条理なのに中途半端にあったかいから。
こうやって踏ん切りのつかない漂流者が増えていくんだよ。