私はずっと、人が怖い。
人に産まれて、都市部に産まれて、
人が怖いのは、本当に生きにくい。
人の目線が怖くて、脅迫症になり、
外に出られなくなって学校は中退。
パニックで暴れ回り、
死ねと幻聴が聞こえたことも一度二度ではない。
それでも親に時代の不理解もあって医者を止められ、20年間、独学だけで自分の症状と向き合ってきた。
精神医学が進み、受けてもよさそうと思ったら今度は腎臓を壊した。
薬の恐怖が強く、ますます医者は遠くなった。
そんな先日、ポリヴェーガル理論を知った。発達性トラウマのことも知った。
両親と祖父母のネグレクトいじめ、人への恐怖、フラッシュバック。過眠。人の全てへの拒否感。なぜこの症状なのか?
全てがはまっていた。
私はこれだと直感した。
私は中卒者だ。他の医療費も嵩んでいる中、とてもではないけれど、月に1万も2万もするカウンセラーのところに通うことはできない…
そもそも、ポリヴェーガルを扱うセラピスト、カウンセラーも、とても少ないようだ。
どうやって治していけばよいのかわからず途方に暮れている。
今日も図書館の本で勉強し、知識だけが膨れていく。
きっと世の中には私のような、自律神経の誤作動で人生を狂わした人がたくさんいるだろう。
人とのつながりが失われた人。つながりを恐怖としてしか感じられなくなった人。
そんな人達がもっとセラピーを受けやすい社会になってほしい。
人とのつながり(安心感)の欠如が原因であるなら、人とのセラピー以外に方法論はないと思う。
薬だけでなんとかするのは、勉強すればするほど無謀だ。認知行動療法も限界がある。
真っ当に考えても、脳に刻み込まれた人への敵視からくる問題行動や体の不調は、脳を改善することでしか根本的治療はない。
身体が言うことを聞かず、生きることがどうにもつらいと思えば、死ぬしか最善はないということは存在するからだ。
多くの場合皆自分の脳の中に問題を抱えている。
冷たい治療ではなく、人の関係の中に改善をしなければいけないと思えてならない。
それがこの病気の治療法だ。
死ぬまでに心だけでも健康になりたい。どうして、他の人が当たり前に持つことを切望し、こんな苦しみを抱えなければいけないのだろう。
そう思うほど、それを引き起こした人たちを憎み、そして死にたくなる。
だかもうどうにもならないのだ。死ぬか、もがき生きるか、残酷なまでにわたしの人生には二つの道しかない。
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ななしさんへ。
専門的な話すぎて…お返事がくると思っていませんでした。
それもあなたのような、本質を汲み取ってくださるようなお手紙で、とても感動しています。本当に嬉しいです。
とてもタイムリーなことですが、勉強をした事を、先日、インターネットで相談してくれた他の苦しむ人へ伝え、カウンセラーの真似事をしました。
一度二度だから根本的な治療にはならないでしょうが、私から誰かを救う知識の種を植えられた人がいたことが、わたしの中でも救いでした。
結局、私の自律神経は人を怖がっていて、不特定多数の方と長期的に関わるのは動悸など身体にダメージがきてしまい、断念してしまいましたが…(断念しなければならないことも、本当に辛かったです)
それでも、わたしの知識や体験を頼ってくれたり、喜んでくれたり、あなたのように言ってくださる人がいて、救われました。
この手紙を書いたときより、ずっと楽です。
ずっと軽薄に人と話す、繋がることは悪であると、幼少の頃から考えていました。長期に渡るいじめや親のネグレクトがあり、わたしはずっと精神的に、ひとりこそ正しいことだと信じてきました。
けれども、何度拒絶しても大切にしてくれる温かい人の存在を知り、学術的な理論の裏付けも知り。その研究をしてくださった方々の熱意や思いやりを知り。
そして不特定多数の方の苦しみと良心にも触れました。
人との、ささやかな思いやりある「繋がり」が、人には非常に大切なのだと今は痛感しています。
(それは決してパートナーなどの深い繋がりでなくてもよく、むしろ、そうでない広い人たちの中での安心や、許しあう感覚の方が大切になるでしょう)
死にたいと思うことはしばらく続くでしょう。ですが、その人たちのために死なないと、決めています。
独白が長くなりましたが、この度は心よりありがとうございました。
ななしさん
あなたは自分の病気に向き合い、病気を理解するために勉強してきたんですね。感心しました。
私はあなたのような人がいて良かったと思いました。私が病んだ時にあなたのような人が話を聞いてくれたら安心して話すことができたと思います。
学術的ではない、あなたの体験、思い、それが何よりの共感と寄り添いになると思います。もし、あなたが死を切望しているなら、私にはそれを止める権利もないけど、残念です。あなたのような人がいてくれたら救われる人が沢山いると思うので。
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