メシア視点
体が揺れている気がする。
ファング「メシア、、、起きてくれよ、、、」
メシア「ん、、、」
カルマ「お、起きたか」
嗚呼、寝てたみたいだな。
起きてもまだ檻の中。
メシア「ファング、大丈夫だったか?」
ファング「俺は大丈夫、、、だけどメシア。お前の方が大丈夫か?俺の所為で、、、」
気にしてんのか、、、。
メシア「そんなに思い詰めんなよ。俺は大丈夫。本当だぞ?」
ファング「そっ、、、か、、、なら良かった、ありがとな。俺のために」
「お取り込み中わりいが、お前等の番だぞ」
ファングと話しているとA国の野郎がそんなことを言ってきた。
俺等の番?嗚呼、オークションのか。
もう逃げ道は無いんだな。
「遂に反論しなくなったか。潔く買われる覚悟決めろよ」
そう言いながら俺等の入ってる檻をステージに持っていった。
もう駄目なんだな。そう思うと泣けてくるわ。
嗚呼、でも此奴等には涙は見せられないな。俺が引っ張って行くんだから。
そう考えて俺は下を向いた。
下を向いたまま見える範囲で仲間達を見た。
カルマさん、泣かないで。今日のカルマさんは涙脆いなぁ、、、。
ライ、泣いてるセラフを慰めながらお前も泣いてるじゃねえか。
神、そんな諦めた顔しないで。
アビス、何時にもまして無表情だな。でも、悔しいって思ってんの分かってるぞ。
トリガー、何時もの笑顔は何処行ったんだよ。悲しい顔、しないでくれよ。
シフォン、ノマド、お前等は会場見渡して俺等を買いそうな奴探してんのか?どうだ、良い奴いるか?
下を向いてるとこんなにも視野が狭くなるんだな。
上を向いて歩こうってどっかの誰かさんが言ってたな。
でも、それ、今は残念ながらできそうにないわ。
次回はラフ視点に戻ります!
読んでくださりありがとうございました!
次回も良ければお願いします!