あああああああ…やらかした。
私のせいで残念な終わり方をした。
悔しくて悔しくてたまらない。
ステージを降りると思わず涙が零れた。
吹奏楽部引退前、最後の本番。
私達3年生はもちろん、後輩達も含め
部員全員にとってとても大事な日だ。
だから一生懸命に練習してきた。
3年生は秋頃の本番で一度仮引退し、
また受験後に復帰することになっている。
その時点で最後の本番まであと1か月。
短い練習時間で頑張るしかないのだ。
後輩の方がうまくなっていて余計に焦る。
私の担当はパーカッション(打楽器)。
簡単と思われがちだが、実は結構難しい。
色々な楽器を操れなくてはならないし、
マレットも選ばなくてはならないのだ。
ダンスを習っていたのにリズム感がなく
ドラムやスネアはあまり出来ない。
ピアノを習っているので楽譜は読める。
だから音階がある楽器を沢山やった。
当日のリハーサルは30分しかなかった。
大きい打楽器は他校との共有なので、
リハーサルでしかその楽器に触れられず
まだ慣れないまま本番を迎えるのだ。
どうして私達はいつも不利なのだろう。
小さめの楽器やマレット類は持参なので
パートでしっかり確認して持っていく。
忘れ物をしたらGAME OVERだ。
その日は忘れ物なく全部持ってきた。
そして、ついに本番がやってきた。
私達は管・弦楽器よりも先に準備する。
(小物台OK。マレットOK。楽譜OK。
使う楽器は一通り出したかな。)
しっかりと確認した『つもり』だった。
引退なので感動的な曲を演奏した。
その曲はウィンドチャイムで始まる。
私はそれとヴィブラフォンを担当した。
しかし、ここで最悪な事件が起こる。
「ウィンドチャイムがない…」
ホールにはちゃんと持ってきたのに。
舞台裏にはもうなかったはずなのに。
先生は私を見て指揮の構えをした。
でも最初に聞こえるはずの楽器がない。
これじゃ大事なソロが出来ない。
曲を始めることができない。
私の異変を先生は察してくださった。
不思議そうな目で私を見てきたので、
悲しい顔で「ない」と口パクした。
すると先生は優しく微笑んだ。
最初のソロは諦めたが、先生のおかげで
無事に曲を始めることができた。
そのとき既に悔しくて涙目になった。
でも、舞台上なのでぐっとこらえた。
ヴィブラフォンはうまくできたと思う。
特に速いところをたくさん練習した。
たった2小節のソロも乗り切った。
曲の終わりまで全力を尽くした。
その後の曲ではティンパニをやった。
チューニングのときの目印がないので
音感あって良かったと本気で思った。
アンコールは有名な吹奏楽の定番曲で
なんとアゴゴをやらせていただいた。
この曲も私のソロで始まる。
楽器がちゃんとあったので一安心。
持参楽器を持って舞台から退場したとき
こらえていた悔し涙が溢れてきた。
3年間で一番の大失敗をしたからだ。
私のせいで、私のせいで…
でも、先生は決して私を責めなかった。
「大丈夫。気にしないで」と言った。
後輩は明るく「泣いてると写真写りが
悪くなっちゃいますよ」と言った。
そのおかげもあってか、数分後には
泣き止んでけろっとしていた。
親や学校の友達が見ている中でも
写真タイムにはみんなで変顔もした。
(その後好きな人が来てることに気づく)
同級生が名前入りのうちわをくれた。
一度絶縁しかけた子が花束をくれた。
好きな人が私の写真を撮ってくれた。
あくさんの人が演奏を褒めてくれた。
こんな私でも応援してくれる人がいる。
そんなことを思える一日だった。
私なんて応援されないと思っていた。
でもそんなことはないんだな。
進学先では、あの舞台での悔しさを胸に
今まで以上に打楽器を頑張りたい。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
ななしさん
3通目の方へ
私なりに頑張ってみたいと思います。応援していただいて嬉しいです。
ありがとうございました
ななしさん
2通目の方へ
カーペンターズの「青春の輝き」という曲です。この失敗を未来に活かせるよう頑張ります。
ありがとうございました
ななしさん
1通目の方へ
残念ながら、私は嫌われ者だからみんなわざわざ話しかけたくなかっただけだと思います。これからも心の炎を燃やし続けます!
ありがとうございました
ななしさん
心意気、凄いなって思いました。
頑張ってくださいね。
影ながら応援しています。
名前のない小瓶
あなたはとっても強い人ですね。
周りの人の励ましがあったにしろ、ちゃんと自分で反省して今後に生かす。そう結びつけられてるのはほんとに凄いことです。(当たり前かもしれませんが)
あと文脈でなんとなく何の曲をやったかはわかりました。祈りの鐘ですよね?
名前のない小瓶
悔しいって思えるのはそれほど吹奏楽に熱意を持っていたからだと思います。
みんながあなたを責めないのはそれほどあなたが頑張っていたことを知っていてあなたの事をみんなが大好きだからだと思います。
悔しさを胸に頑張ってください。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください