あーあ、今日も置いて逝かれてる。
わたしは毎日生き遺されてさ。
一緒に逝ってくれなければ、
一緒に生きてもくれないんだから。
ほんと、なんなんだよ……
「君だけでも生きていてくれてよかった」
「生きていてくれてありがとう」
「彼/彼女の分まで生きて」
思い浮かんだセリフは、なんだか全部違う気がした。
救えなかった、僕への罰。
死者の受けた苦痛も、大切な人を悼む生者の悲しみも、受け止めること。……いいや、これを罰だというのは失礼か。これは素敵な贈り物なんだから。
この思い(重い)感情は、僕が望んだもの。大きなプレゼント。
ありがとう。
遺していってくれて。
置いていかれた君も、つらい心の一端を文字にして残してくれてありがとう。
……違う。これも。
だから、なんだっていうんだ。
誤魔化してあげる必要がどこにあるっていうんだ。
いいじゃないか。もう、
素直にただ、どうしようもない痛みと
虚無感と…… 愛情。
見えた心のすべてをただ、飲み込む。
戻ることはない。
永遠に、君との予定は失われた。
明日……今
僕が「死にたい」と言おうと
隣で「そうだね」と言う声はない。
冷静に字を紡げるのは、文を綴れるのは
私が当事者ではないからかもしれない。
実際にはもっとグチャグチャしていて
言葉にならないなにか……もっと、こう
ドロドロした、気持ち悪いものが……
全ての物を壊したくなる衝動とか。
表でも、心の奥底でも叫び尽くして
本当に、空っぽになってしまうとか。
ああ!ごめんね。
つい残ったものに目を向けてしまう。
君は、旅立ったものを思ってそんな状態になっているというのに。
僕のことはいい……そうだね?
とにかくあの子のことを思ってしかたがない。
それじゃあ聴かせてよ。
一生をかけた彼/彼女の冒険譚を。
表情を、声を、心を。
君たちの物語、思い出を。
落ちついてからでいいさ。
君が死ぬまでの間でいい。
それまではボクも悼もう。
私が死ぬまでは、君たちに慈しみを……
相も変わらず何を言っているのかわからないかもしれない。大半はわざとだ。
わかんないほうがいいと思っている。
考えるのめんどくさくなって、考えを放棄してしまってほしい。疲れることからの解放。「こいつなにいってんだw」くらいの楽さ。「頭おかしいw」と笑い飛ばせる幸せ。誰も彼も、明るい方に行きなよ。
……ごめん、独占はよくないね。一定数、こっちに居たくて居るんだ。自分がそうだと気付かず苦しんでいる人ばっかりだけど。まあ、だから向こうに案内してあげたくなっちゃって……っていうのも独占したいがための文句か。
そろそろ終わるよ。
今日もありがとう。お疲れ様。
亡くなったものに追悼を……
遺された我らの心に手を……
世界に
黙祷を……
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