死んだ母に謝りたい。
最愛の母が5年の闘病の末、家族に看取られて87歳で天国に旅立ちました。
難病と告げられた5年前。
絶対に治してやると心に誓い、その日から母と共に病魔に立ち向かってきました。
しかし年々弱っていく母。
肺の病で在宅酸素となり、家の中でも車椅子。
衰弱の進行は年々から月単位に変わり、最後は1日ごとに弱って行きました。
なのに最後は優しく介護してやれなかった。
食べてくれない、飲んでくれない。
それに腹を立てて辛く乱暴に扱ってしまった自分。
食べたくないのではなく、食べる力も飲む力も残っていなかったことを理解していたのに、何故そんなことをしてしまったのだろう。
お母さんごめん。
許してください。
最後まで治ると信じてたから、5年間全力で挑んだ看護も介護も無駄になってしまうことが悔しかったんです。もう介護出来ないことが悔しかったんです。寝ずの介護で体力的な辛さも経験したけど、介護してやれる嬉しさがあったから精神的な苦しさなんてなかった。
聡明で穏やか。
分け隔てが嫌いで誰にでも優しく、皆からお母さんと呼ばれて愛された母。
だれか、母にもう一度合わすはて下さい。
そして謝らせて下さい。
母のいない生活なんて何の意味もなく、生きていく希望など消え去りました。