なんかさ、何もかも、しんどくて嫌になるときってあるじゃん。
ぼくは空っぽで、なんにも出来なくて、きっと邪魔なんだろうなって。
才能のあるひとばっかすごいね、なんて言われて笑ってるのが妬ましくて。
やっぱりぼくは弱くて卑屈なひとなんだろうね。
ぼくだって、頑張ったんだよ。イラストだって、歌だって、上手なひとに比べたら全然だけど、ちょっとくらい、上手くなれたよ。
大好きなことだもん。
もちろん、あの子はイラストも歌も上手くて、みんなの人気者で、ぼくだってすごいと思う。
あの子は優しいし、面白いし、一緒にいて楽しい。
でも、どうしようもない劣等感に苛まれる。
ぼくのこともみてほしい、なんて思っちゃう。
欲張りだよね、友達も家族も、宛メのみんなもいるのに。
ごめん。いっつも謝ってばっかりになっちゃった。
本当にごめんね。