こんばんは、僕は小さな陰です。
名前は木陰って言います、昔、風が吹いて揺れた木の木漏れ日の影から生まれました。性別はありません、年齢は覚えていません。性格はコロコロ変わります。見た目は人間の形を一応していますが、顔を作るのが苦手なので顔は陰で覆われています、顔以外は普通の人間とあまり変わらない見た目です。
僕は優しい人が好きです、暖かい人が好きです。
人が人を想って流す涙が美しくて好きです。
けど無理して笑う顔と哀しくて流す涙は苦手です。
どうして陰が言葉を話せるのかも説明しますね。
僕が言葉を覚えたのは生まれてから少し経った雨の日でした、僕の生まれた木の木陰にで小さな男の子が本を読んでいたんです。
初めて見る人間に好奇心が膨らみ僕は彼に話しかけました、それが彼との最初の出会いです。
彼は驚いて転びそうになりました、なので僕は彼のことをそっと引き寄せて転ばないように抱きしめました。
僕は彼の本を拾い彼に渡し、雨が止むまで彼の隣に座っていました。
その次の日から彼は僕に会いに来てくれるようになりました、それしゆっくりゆっくり僕は言葉を覚えていきました。とても昔のことですが、この事は絶対に忘れません。僕の大好きな友達。
僕(木陰)には不思議な友人が何人もいます。
これから僕はそんな愉快な友人達について言葉を綴ろうと思っています。
少しでも誰かを楽しませることができたら僕はとっても嬉しいです。
長々と読んで頂きありがとうございました。
ではまた次のメッセージで会いましょう。