巻き込みたくないと思いつつ、同性を好きになってしまう自分が嫌になっている高1女子です。

私は、どこにでも居る高1女子です。

「クラスで付き合うならどの男子？」

なんて恋バナしたりはしません。

「昨日の○○(男性グループ)見た！？」

なんて黄色い声を上げたりもしません。

それ以外は全く普通です。

ただ、異性より同性の方を好きになる、

というだけであって。

何の変哲も無いJKです。





そう思いたかった。

知ってます。

ネットを見れば、

同性愛への嫌悪が犇めいてること。

それを偽善と使命感で糾弾する人が居ること。

結局、何も残されないのは私達だということ。

やっぱり私はおかしいんだ。

そう自己完結するしかないんですよね。

きっと。





今までも散々迷惑を掛けてきました。

初めて同性を好きになって、

空回りの感情そのままを相手にぶつけたり。

私の存在で好きな人の恋愛を阻んだり。

失恋による心の空白を別の人で埋めたり。






もうこんなこと、したくなかったのに。

高校入学後、新たにできた友達である君を、

また懲りずに好きになりました。

認めたくなかったけど、

君と喋って、巫山戯て、触れたかった。

とにかく会いたかった。

今も会いたいんです。

君は私に、

「可愛い」とか

「一緒に帰ろう」とか

「今度遊ぼうよ」とか

そんなことを言ってくれます。

心底、嬉しいです。

本当に好きだ、と思います。

でも、辛い。

凄く苦しい。





『好きって言えないから？』

それはそう。

『面倒だしあほくさ』

分かってます。

一番辛いのはそんなことではなくて、

君を、こんなに身勝手な感情で振り回してしまうこと。

君の私に向けられた行動や発言、その全てを素直に受け取れないこと。

それに苦しんでいるくせに、君を好きなままでいること。





私の胸の内を曝け出ても、

君はとても優しいから、

真剣に考えてくれると思うんです。

きっと『同性愛』は君と相容れない価値観だから、

困った顔ではにかむんだろうね。

いや、

もしかしたら嫌われるかも知れないな。

寧ろ、私にとってはその方が楽……

なんて、

今は好かれている前提で考えている自分が馬鹿馬鹿しいです。





そこで、

私は自分を枷で縛ることにしました。

勿論、物理的に、ではありません。

精神的に、です。

その枷は、





『この気持ちを墓場まで持って行くこと』





しょうもないことだ、と自分でも思います。

人生20年も送っていない餓鬼んちょが、『墓場まで』。

黒歴史にも程があります。

でも、私は好意が丸々口から出てくる人間なのです。

「好き」を連発して、

相手を大いに困惑させたあのとき。

自分を殴りたくなりました。

今も、君への感情を制御できない自分に、

消えてしまえば良い、

とずっとずっと思っています。

しかし、

残念ながら死ぬのは怖くて、

君を嫌いになることも出来そうに無いので、

せめて、

君に迷惑を掛けずに生きたいと思います。

二度と、大切な人に過干渉したくないから。






君は、私になんか見向きもせずに幸せになってね。





この小瓶を拾って、

稚拙な駄文をここまで読んでくれた人。

もしもそんな方が居たら、

本当にありがとうございました。