生活保護は、憲法第25条が国民に保障する、健康で文化的な最低限度の生活を、国民にセーフティーネットとして提供する制度であるはずである。
物価の暴騰が長期に渡り続いている。一方、生活保護給付は簡単には上昇しまい。すると、例えば、1年前から現在まで物価は10%上がったが保護給付は1%だけ上がった事案が仮にあれば、1年前の保護給付は「最低限度」のためのものであったろうから、現在の保護給付は最低限度未満ということになってしまう。最低限度未満の保護費が給付される中、どのようにして健康と文化性を維持できようか。