ナメクジが嫌いだった。でも貴方が美しかったから、私も好きになろうと思ったんだ。毎日闘わなきゃいけなくなった。だって本当は苦手だから。ナメクジの良いところが見えて来た。かわいい奴等かも知れないと思えた。ナメクジ好きの友だちが出来た。優しいから嬉しかった。でもまだどこかにナメクジが厭な自分が居た。消えないんだ。結局消えないんだと思った。それでもまだナメクジに挑戦したい自分が居る。わたしにナメクジ好きの心は無かった。その心を知ることが出来なかった。でも嫌なんだ。貴方が云った言葉を無駄にするのは。本当に本当は闘いたい。闘って勝ちたい。
また、前みたいに。
全ては、無駄じゃないと信じて。もう一度、いやきっと何度でも、立ち上がろうと決めた。