自分は何なのだろうか?
求められて生まれ落ちたのか?
それとも意識が芽生える前の自分が求めたのだろうか?
自分自身が自分を嫌う。
何も持っていないくせに、のうのうと生きているからだろうか?
それともただ死ぬ度胸が無いからだろうか?
自分の存在価値が分からない。
親、兄弟、家族にとっては存在価値がある。
でも社会にとっては?いくらでも変わりが効くただの部品。
日本という盤上に置かれた駒。
社会という枠を守るために搾取される存在。
願いや望みなんてない。持ったところで夢物語でしかない。
努力すれば叶うなんて嘘。
努力しても、運が、財力が、環境が、すべて揃わなければ叶わない。
一市民なんて社会的地位の高い奴らの、体のいい消耗品なんだ。
だから自殺を止めようとする。
格下の奴らを気遣っている自分たちが偉いと思う為に。
同格の奴らは、知り合いが死ぬという面倒くさいことに関わりたくないから自殺を止めているに決まっている。
苦痛もデメリットもないなら、ほぼすべての人間は自殺するだろう。
だが、だれもがその事実から目を背けて、仮初の幸せを享受している。
この言葉すら、馬鹿馬鹿しいと一蹴して無視する。
だったら、こんな命なんていらないと叫びたい、泣きわめきたい。
けど、そんな度胸もない自分が居る。