世の中にはたくさんの物語が溢れてて
音も光も感情も、いろんなものが
目に見えないものも目に見えるものも
耳に届く声も耳に届かない声も
触れられるもの
触れられないもの
いっぱいあって
動かない心も
動く心も
流れる涙も
流れない涙も
そこらじゅうにあって
なにかもが有って
なにもかも無くって
そんな世界に生きてて
苦しくって
幸せで
世界は平和にならなくって
こんなに材料が揃ってるのに
何も作れないような
こんなに材料が揃ってるから
何でも作れちゃうような
ねえ……
自分はなにしたらいい?
どうしたらいい?
争い合うのは辛いのに悲しいのに
わかってるのに止められないし
わかってるから止められないこともあるし
昔から続く人の知識や思いだけじゃ
まだ全員生きやすくさせることはできないの?
逆に増え過ぎて生きにくいの?
素敵な言葉を、素敵な音を、綺麗な声とか
美しい光景とか
そんな奇跡じゃ生きる糧にはならないなら
生きていくには足りないなら
他に
世界は
人間は
何を生み出したらいいの……
いや、足りてる?
足りてるのは夢の世界?
欲しいもの
どこにあって
どうすればいいかわかってても
手にできないから息が詰まるの?
遠い?
溢れてるその音や光は遠い?
こんなにもこの世界に溢れてる全ては実は手元に存在しない?
確かにあるはずなのに
素晴らしいと言えるものがすぐ近くにあるのに
こんな世界が実現したらいいという想像も
現実と重なり合わせられる作品の賛否や批評ができる体も持ってるはずなのに
自分がいるここはなんだ?
何が違う?
どうしたら近付く?
どうしたら君たちは私が思い描く理想に近付く?
世に溢れる美しいものや醜いもの全部を内包しているからこそ素晴らしいといえることのできる物語と同じようにこの世界を輝いたものとして見れないのはなんでなんだ。
世に溢れるものに触れるだけじゃ救われないなら……
私がいまここで何を思考しようと
どんな言葉尽くしたって
祈ったって
もうどうしようもないよ。
本当に疲れる。
なんでか知らないけど
知らないうちに誰かが勝手に救われてくれ。
そうしてくれてるだけで
すこし幸せだ。
願おう。
人の命が少しでも長く続くように。
人の感性が失われないように。
歌声がいつまでも響くこととか
色彩がいつまでも豊かであることとか
文字が綴られてそこに想像が乗っかって感情が生まれる。
そんなことがいつまでも続けばいい。
私はそのうち死ぬからべつにどうでもいいし、テキトーにそんなこと願っとくよ。
だって、
この世に生まれてるもの
本当に大好きで
大嫌いだから。
ごめんなさい。
ありがとう。
じゃあまたね