私はリア充が嫌い。
場所を考えず、見せびらかして。
周りが見えていなくて。
私は色んな意味で絶対に無理だった。
片思いの人とメッセージ交換をするなんて考えてもなかった。
まず人をちゃんと好きになったことがなかった。
人が嫌いだから。
でも中学入って気になる人ができた。
A君と呼ぶ。
その時はそれが好きという気持ちだと分からなかった。
「なんかムカつく」
「なんか一緒にいたくないけど、話したい。」
そんな感じだった。
そして卒業して離れ離れになった。
そしたらすごく辛かった。
その人のことを考えると苦しくて涙が出てくる。
もう会えないんだって思うと寂しかった。
きっとこれは私の初恋だったんだって思った。
でも気づくのが遅かった。
ウダウダしていたら、仲良くしていたK子から電話がかかった。
お別れの挨拶だったのが恋バナになった。
K子はN君が好きで応援してほしいと言ってきた。
私以外みんな同じ高校。
私は応援することにした。
ついでに私の片思いの話をした。
K子はLINE交換をしたら、と勧めてきた。
私は勇気を出してA君に友達申請をした。
「高校違うけどお互いにがんばろう!」
って送った。
文字を打っている間すごく手が震えていた。
無視されるんじゃないか。
ブロックされるんじゃないか。
すごく心配だった。
数分も経たないうちに返事が来た。
「そっか........悲しい」
「違う学校でも頑張ってね、応援してる」
「メッセージ無限に送ってきて良いよw」
「俺も送る」
「LINEしてきてくれてありがとう」
って返された。
本当に体が宙を舞うくらい嬉しかった。
心臓がバクバクする。
もっと話したい。
もっと2人だけの時間を作りたい。
今までの自分では考えられない思考。
私には友達はいない。
作りたくない。
その一点張りだった。
人に対してこんな気持ちになるのは初めてだった。
少し不安だったし、怖かった。
でもこういうのも悪くないなって思った1日でした。
でも私は知っている。
A君はHちゃんのことが好きだということ。
A君はHちゃんに告白してダメだったこと。
それでも今もなお、振り向いてもらえるよう努力していること。
私はきっとA君の眼中にはいない。
叶わない片思い。
分かりきった失恋。
そんなものに手を出してしまった私はきっと変人なんだろう。