「リストカッターと、傍観者の会話。」
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いつからだろうか。
もう、切るのが癖になっていて。
友達に、見られた。
ダメだ、隠さなきゃ。
そう思った時は、もう遅かった。
「ねぇ…」
「なんでそんなことをするの」
なんでだろうね。
「痛くないの?」
痛いよ。でも、それよりも苦しい。
「普通じゃないよ。」
そうだね。知ってるよ。
「やめなよ。」
そう言われてやめれるくらいなら、やってない。
「でも、よくないことだし…」
誰のせいで、こうなってると思ってるの。
「……」
そうやって、黙るの、ずるいよね。
ずっと、ずっと、黙って、見てたもんね。
「違うっ、違うって」
なにが。
「あなたがいじめられてるのを、助けたいって…」
助けたいって…?
「思ってた…」
結局ただの傍観者?
「っ…」
傍観者はいじめっ子と、何にも変わんないよ。
傍観者なんて都合のいい立ち位置はないんだよ。
「……」
「あっ、呼ばれた。じゃあね……」
ただの偽善者か……
いじめは、どこでも起こる。
いじめじゃなくても、切らないと生きていけないときもある。
いじめは、同じクラスで起こる以上、被害者か、加害者しかいない。
傍観者は、いじめっ子だ。
上っ面だけのやさしさはそうだってわかる。
あの子もそうだったのか……
声が、聞こえる。
四方八方から聞こえる。
いつか友達だった人の声が…
聞こえて、そして……
声はやがて、
トリカブトに。
『人の不幸は蜜の味。』
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