これは私の持論だけど、人の人生っていうのは神様が生み出した大きな水面に一滴ずつ水を垂らして行くことなんじゃないかな。その波紋がどう広がっていくのか、どんな影響をもたらすのかは誰にもわからないよ。
かみさまは広い水面から誰か一人を選ぶことは出来ないし、直接的に助けることは出来ない。
でも、かみさまは水面を作ったのは自分だからと、水面を揺らして調整しているんじゃないかな。水面を揺らして、できるだけ同じくらいになるように、って。それでも、かみさまは不器用だから、水面を揺らしたせいで世界が混乱に陥ったり、誰かが不幸な目に会わなきゃいけなくなる。
世渡りが上手い人は上手な波紋の広げ方を覚えたんだろう。感覚かもしれない。血の滲む努力かもしれない。それは字とそれぞれだけど、上で輝くものは何かしらの行動を起こしてきた人なんだろうね。
暗いものや目立たないものは気付かれずに救われないのかもしれない。目立つものが上で輝くのは当たり前かもしれない。この世は弱肉強食。弱いものや本当に取り柄のないものはかみさまに見つけられずに倒れ、絶滅していく。
あなたがこれまで生き残れてきたのは、何かしらの取り柄があったから。今はそれに気づけていないだけかもしれない。きっと、いつか救われる。それまでは波が来るのを待つか、自分で波を作るしかない。
あなたにいい波が訪れますように。