果物ナイフを投げてみた。放物線を描いて床に刺さった。珍しくて思わず写真に撮った。
公衆浴場には入れ墨の男が何人か。入れ墨の人お断りじゃない公衆浴場だからいいリピーターになる。喫煙できる喫茶店のようなもんだ。
LINEが使えなくなった。返信できなくなったけど、これで良かったのかも知れない。むしろ感謝している。
送ったメッセージの内容に全く触れずに返信してくる人。なんだか共通点がある。自分勝手なコミュ障なんだろう。臨床心理士なのに、いや、だからこそ、人の話なんか聞いちゃいないのだ。接客業だからこそ、人の話に興味なんてないのだ。
深夜3時半。誰にも必要とされていない僕は、部屋の物を処分する。会社を辞める社員が自分の席を撤収するときのように。