辛い。ようだ。
何が？
離婚すること？
うーん。
離婚する事に決まっている私の荷造りを手伝ってくれる夫。
そうだ。「そっちの気持ちが優先だな｣とかって言う台詞。
無理矢理なの？
加害者にされたような？
これは罪悪感なのだろうか。
かと思えば、「こんな家賃の高いところにいつまでも居られない。どうにかしたいと思っていた。から、ちょうど背中を押してもらったようなもんだ｣
とも言う。
そうか。
背負いたくない感じはわかる。
私も犠牲になられたり、背負いたくない。
では、どうしてほしいのか。
と、考えると
どうしようもないことに気付く。
離婚する、しない、に関わらず
倖せになる方をとればいい。
何かに書いてあった。
今は。最後だと思って、お互いに、他人の少し手前の接し方。もう関係なくなる相手にいい顔してる。
それは多分、きっと、日常になれば霧散するものだろう。
いや。お金が絡まなければ、きっと
気のいいおっちゃんなのだ。
だけど、結婚って、お金が絡むんだよね。
あと、根底に繋がりや信頼感が必要。
疑ってるよね。
通帳を隠したのは、強がりもある？
でも、弱いところを見せたくないとしても
疑ってるよね。
お金。イコール愛だとしたら。
誰に対しても、お金はしぶってたよね。
しぶられてしぶられて、頼んで頼んでもらう生活費は本当に辛かった。
下げた頭を、その上から押さえつけたのは忘れない。
気持ちよりお金を優先させた。
離婚理由は貧困。
それでも、「驚いたな。働きもせずに。｣と軽く流した夫。
その事に、私は驚いたよ。
自覚はゼロ。
湧き上がってくるのは怨み言ばかり。
って事は…
何が辛い？
なんか。捨てていくような気がするから？
冷たく突き放して離婚する私が極悪非道におもうから？
そうね。
やさしくされたくない。今さら。
手伝ってくれるのはありがたいけど。
やっぱり、別れって辛いもんだし。
倖せになろう。
もう隠れて電話しなくてもいいように。
書類を、隠さずに机の上に出しっぱなしに出来るように。
美味しいお茶を（上等とは言えないけど）お気に入りの急須と湯飲み茶碗ですするのだ。
一時のセンチメンタルに揺れる心。
それもいい。
結婚しようと思った相手なんだもん。
そりゃいいところもあったさ。
今。最後に精一杯のいいところを見せてくれてるんだ。あの時のように。
別れ際に、女に未練を持たれない別れ方をする男は素敵とか読んだことがあったな。
あー。こういうことか。
冷たくしてくれた方が楽だもんね。
なるほど。
仕方ないね。
辛さも見つめて感じきれるようにしてみよう。
