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どうしたもんか。小さい頃から、誰かの伴侶になって、母になって、死んだときに悲しまれるような人になりたかった。でも自分にはその資格がないと薄々分かってきた

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どうしたもんか。

小さい頃から、誰かの伴侶になって、母になって、死んだときに悲しまれるような人になりたかった。

でも自分にはその資格がないと薄々分かってきた。

「自分・兄弟・親」の家族構成から、「自分・配偶者・子」に全員が変われるものだと思ってた。

でも自分には誰かを思いやったり慈しんだりする能力がないから、それには相応しくない人間だということを思い知り始めた。

それを成し遂げている両親はなんて凄いんだろうと、自分には到底追いつけないほどの距離があると、ようやく分かってきた。

若いんだからまだ出会いがあるよとか、そういうことじゃない。一生そういうチャンスはお前に巡ってこないんだということを、世の中が分からせに来てる。

「素敵な人が現れたのは、あなたが素敵な人だからだよ」と声をかけられている人が羨ましい。じゃあ自分に素敵な出会いがないのは自分が素敵な人じゃないから… そういうことなのか? と思ってしまう。何が悔しいかと言ったら、それが本当のことだから。

やっと、自分が主人公の人生を歩みたいと思えるようにはなってきたけど、どうしても他人の目と、迷惑をかけてしまう罪悪感を振り払いきれない。

健康と運が味方すれば、残りの人生は60年近くもある。

そんな長い間、独り身で居ること、出産といういわゆる"女の喜び"を知らないで生きていること、そして何より死の面倒を見てくれる人がいないかもしれないということで受ける社会からの目に耐えられないかもしれない。やっぱりあぶれ者の私には人生自体が向いていないんだろうか。

でも老後の面倒を見させるという目的のために子供を産んで育てるのは、自己満足も甚だしいし何より子供に失礼だと思う。そんな目的のまま子供を持ったら、絶対その子にとって良い人生の歩み出しではなくなってしまう。

それでもやっぱり家族以外のひとと愛し合ってみたかった。少し会えないだけで涙が出るってどんな気持ちなんだろう。その人のためなら自らの命も差し出すことができるなんて、一体どれほどの覚悟なんだろう。それを知らないで歳を重ねるのは未熟なまま老いるってことなのだろうか。

誰が言ったか「無償の愛を受けるのは、子供ではなく親」という言葉があるけれど、私は強制的に自分に愛を向けざるを得ない存在を作りたいがためだけに子供を持とうとしているのかもしれない。子を持つのを許されているのは、子に無償の愛を注ぐ覚悟のある人だけだ。私には向いていない。

独りでも強く生きていきたい。いや、ただ単なる一人で、幸せに生きていきたい。

名前のない小瓶
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ななしさん

獅子は伴侶を求めず。友達いない

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